昨年のプロ転向から２戦目のツアーは最後の18番で、イーグル賞狙い。セントラルパートナーズ提供の賞金100万円を手にするべく、17歳は果敢に挑んだが、左ラフからの２打目を、左足下がりのバンカーに入れて諦めた。その分、2.5㍍のバーディトライは気合いが入った。
しっかりと沈めてバーディ締めに、「最終日にまた60台が出て、自信になります」。

現在、大阪学芸高校の２年生がプロ入りを決めたのは昨年９月。ティーチングプロのお父さんの後押しもあって、迷わず飛び込んだ。昨年の日本オープンに続くこのツアー２戦目は、マンデートーナメントを勝ち上がり、特に２日目は初日の好発進に、大きな注目が集まる中で７位タイで決勝ラウンドに進んだ。

高校生プロが４日間を戦い抜いて「メンタル面とか、本当にいろいろと勉強になりました」という鍋谷。「３日目はＯＢとかいろいろ打ってしまった。ミスからまたミスを呼んでしまうところが課題です」と、なおさら弱点克服に目が向いた１週間。

目下の目標は、11月に控えるクォリファイングトーナメントのサード。来季の出場権を獲得するためにも「なんとしても、ファイナルまで進みたい」。また一人、若い力が表舞台に立つ時を待ちたい。

• 鍋谷 太一