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サン・クロレラ クラシック 2004
ニュージーランドのデービッド・スメイルが3位
ニュージーランドのデービッド・スメイルが3位
どんなピンチにも、表情ひとつ変えない。常にフラットな精神力が持ち味だ。第2打 をグリーン奥に打 ち込んだ15番パー4でも、ポーカーフェイスで乗り切って、チップインバーディを 奪ってみせた。
「あなたが怒ったり、ふて腐れているところを見たことがない」と水を向けると、
「とんでもない、僕だって怒るときはあるさ」
「・・・へえ、それはどんなとき?」
「う〜ん・・・」と唸ってから、「子供がいたずらしたとき、かな・・・(笑)」。
家族の前では厳粛な父親を演じても、コースでは常に紳士でプレーする。それがスメ イルという選手だ 。
いとしい家族が待つ、母国ニュージーランドはいま冬真っ盛り。最高気温が15℃を超 える日はほとんどなく、寒いときは零℃を下回ることもある。
7月初旬にいったん帰国して、先週のアイフルカップから日本ツアーに復帰したが、 その激しい気温差 に少々バテ気味だ。
「今週は北海道だから、期待してきたんだけどねえ・・・。今週もえらく暑いね」と一 応、うんざりとしてみせながらも、その表情はプレースタイルと同じで、どこかさわ やか。
「そう?? ほんとうに暑くてクタクタなんだけど、そう見えないなら嬉しいね。ピ ンチのときだって 、本当はずっごく焦っているんだけど、そう見えないのも得かも・・・。明日も見た目 どおり(笑)慌て ずに、落ち着いてゴルフができればいいね!」。
これが終わったら、再び帰郷して4週間のバケーションが待っている。「その前に、 ぜひビッグマネーをね!」。最終日には優勝賞金3000万円を持って、母国行きの飛行 機に乗るつもりだ。