先週は、ワールドカップで谷原秀人と大暴れ。力を合わせて団体戦で堂々の３位に入った石川が、その足で慌ただしく帰国をして挑むのは、ホスト試合だ。

この日水曜日はプロアマ戦で接待役をつとめた後は、練習場に直行して今週金曜日に新発売されるデジタルカメラの新機種「EXILIM（エクシリム）EX-FC400S」のピーアールに一役買った。

今大会主催のカシオ計算機と所属契約を発表したのは、ちょうど今年４月のマスターズ期間中。「あのときは、一番調子が悪いときだったけど」。主戦場のアメリカで、揉まれに揉まれ続けた今季。土壇場で、辛くもシード権を守った２０１３年シーズン。

すでに新シーズンに突入している米ツアーも、上り調子で迎えており、「そういう状態でここに来られてさらに楽しみ」。このカシオワールドオープンは、２００８年の初出場から５年連続の出場は、トップ10入り３回。「大好きな試合で、ずっと大好きなコースでした」と、もともと相性の良い大会は、「毎年、頑張りたい気持ちが強かった」。
今年はホストプロとしてこの地に戻ってくれば、なおさらその思いが高まるのは当然だ。

しかし、プレッシャーというなら、先週のほうがよほど強かった。今年のワールドカップは2016年のリオ五輪を見据えて個人戦がメインといえど、国旗を背負う重圧に変わりはなく、「団体戦では、悪いスコアでもチームに足さないといけなくて、崩せない」。その責任からようやく解放されて、「今週はホストプロだけどだからといって、ストロークにハンディがつくわけじゃないし」と冗談をこぼす余裕も。

「たとえホストプロでもコースに立てば、自分の試合に集中したい」と、気負いもない。

• 石川 遼
• 谷原 秀人