秋の爽やかな青空のもと、茨城県の笠間ゴルフ練習場で、第2回笠間市スナッグゴルフ小学生ペア大会が開催され、20組40名の小学生が参加して、1つのボールを交互に打って競い合った。
この大会は、市内14校全校がスナッグゴルフを導入し、全国的にもトップレベルの普及率を誇る、笠間市の小学生を対象とした大会で、昨年、日本で初となるペア大会が誕生し、今年も継続して開催された。
コースは、練習場内に常設されている施設物をあえて残し、頭を使って攻め方を考える設定で行われた。
ヤード表示の鉄製の大きな表示板を、どのように避けて進むか、傾斜地の山の上に置かれたフラッグに、強く打つのか安全に手前に打つかなど、チームを組んだペア同士が相談をできるよう、色々な仕掛けが施された。
通常の個人戦では、誰からもアドバイスを受けることができないが、ペアを組んだ仲間同士は、唯一、アドバイスが許されるため、打つ方向やボールの落とし場所、そして強弱などを確認し合い、後方からパッティングラインを確認するなど、チームワークも結果に大きく影響する競技方法が設定された。
優勝したのは、岩間第三小学校4年の片岡諄也くんと中村駿介くんのペア。
二人は今年の全国大会にも出場してチームを2位に導くポイントゲッターでもあり、第2回大会にその名を仲良く刻んだ。
優勝スピーチでは、「去年は3位で悔しい気持ちがあったけど、スタートホールでのイーグルで今日は調子が良いなと少し思えたので、そのペースで9ホールをまわれて、ペアとして一緒に頑張って優勝できたのがとても嬉しかったです。」と話した。
また、ペア戦でのチームワークについては、「傾斜が去年より難しかったけど、教えてもらったり教えたりしてプレーできました。いつもは自分で考えるけど、友達と一緒に相談できるので、色んなことがわかって良かった。」と、お互いの技術を最大限に引き出して勝利をつかんだ。
笠間市では、日本ゴルフツアー選手権Shishido Hillsが開催される宍戸ヒルズカントリークラブを中心としたキッズゴルフ活動が盛んで、日本ジュニアなどに出場する選手を輩出しているほか、先の「everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 石川遼プロデュース」と「マイナビABCチャンピオンシップ」に、笠間市立友部第二小学校在学中に、スナッグゴルフで腕を磨いた大貫渉太朗くんが出場を果たすなど、その実績も現れてきている。
尚、会場となった笠間ゴルフ練習場では、子どもたちを受け入れるため、日曜日にもかかわらず午前中の営業をストップして、早朝からボール拾いやコース設営、そして安全配慮などにスタッフが総出で大会をサポートしてくれ、笠間市スポーツ推進委員協議会も、各組にスコアラーとして随行して、円滑な運営を後押しした。
また、優勝副賞として、笠間ゴルフ練習場からジュニア用ドライバーが、また順位賞にも7番アイアンやピッチングウェッヂ、そして釣堀の利用券などが提供され、ゴルフ練習場ならではのゴルフへのステップアップを考慮した賞品で子どもたちを喜ばせた。
●成績上位 9ホール/497ヤード/パー36
優勝 片岡諄也・中村駿介ペア(笠間市立岩間第三小学校) 24
2位 檜山明里・綿引愛佳ペア(笠間市立友部小学校) 26
3位 守山泰誠・吉沼敬永ペア(笠間市立岩間第三小学校) 27
●大会実施概要
大会名: 第2回笠間市スナッグゴルフ小学生ペア大会
主催: 笠間市教育委員会
共催: 一般社団法人日本ゴルフツアー機構
協力: 笠間市スポーツ推進委員協議会/総合リゾートライフ株式会社
開催日:2013年11月17日(日曜日) 9:15スタート
場所: 笠間ゴルフ練習場(笠間市片庭2749番地) スナッグゴルフ特設コース
資格:笠間市内在住小学生3年生から6年生のペア(学年や性別の制限なし)
開催主旨:豊かな自然の中で遊び、ゴルフを通じた青少年の健全育成と、友達との会話・絆を深めることにより、明るく豊かな街づくりに寄与することを目指す。