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〜全英への道〜ミズノオープン 2012

中西直人(なかにしなおと)がホールインワンを達成

前日初日の近藤に続いて中西は、16番だった。160ヤードのパー3は、8番アイアンで打ったティショットが手前「ワングリップ」の距離に落ちたと思ったら、軽く2バウンドしてカップに消えた。

ツアーでは初だが、プライベートではすでに7回目を数える。
「ああ、入ったな」とその瞬間は冷静だった本人とはうらはらに、周囲はやんやの大騒ぎ。
「僕もテンションが上がって取り乱しました」と、つい平常心を欠いてそのあと3つのボギーに、通算は2アンダーまで沈んだのが「悔しい」が、調子は上向き。

先週までツアーは2週間のオープンウィークで、つかんだものがあった。
「ISPS・CHARITYチャレンジトーナメント」と「秋田テレビ・南秋田CC・JGTOチャレンジ I」の2戦に参戦して「マネジメントのコツをつかんだ」という。

「それまでは、ミスをしたらイライラしたりしてたんです。でも、ミスも受け入れれば理想も追わないし、冷静にゴルフが出来る」。

3週前は、ひとつ下の藤本佳則がツアー初優勝を飾ったり、18歳の川村昌弘がシード権に当確ランプを灯すなど、同世代の躍進が続き、ジュニア時代から競い合ってきた仲間の活躍に「なぜ僕も同じようにやれないんだ」という歯がゆさで、いっぱいだったという。
「予選通過だって普通にやれば簡単なのに。最近はカットラインばかりを見てゴルフをしていた」。
意識を変えてもっと悠々と、上だけを見てプレーをしたら、もどかしさもなくなった。

今大会は上位4人に与えられる全英オープンの出場権をにらむ余裕も出てきた。
「僕にだってチャンスはある。狙っていきたい」。

昨季のファイナルQTランク3位の資格は、日本人選手として最上位。また2009年の関西アマ優勝。2010年には中日クラウンズでベストアマを獲得した逸材が、その気になった。

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