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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2012

I・J・ジャンが2試合連続Vのチャンス

大会3日目のコンディションは、もちろんこの選手にも相当に厳しいものだったはずだが、まるでなかったような穏やかな微笑みと、持ち帰ったスコアカードは、同じ条件で回ってきたとは思えないものだった。

特に猛烈なアゲンストの風に、選手の誰もが悲鳴を上げた8番と12番。

最初の466ヤードのパー4は、なんと5番アイアンの第2打が、直接カップインした。179ヤードから放り込んだ。難関のイーグル獲りには、どの選手も目を剥いた。

そして12番ではチップイン。404ヤードのパー4は、左手前から25ヤードをウェッジで入れた。
低い弾道のパンチショットには、定評がある。
「僕自身、風の中のラウンドのほうが、集中出来るし、安全なプレーさえしていれば、上に行けると思えるので」。
誰もがスコアを落とす展開も、涼しい顔をして1アンダーをマークしてきたゆえんだ。

先週は1週間のオープンウィークを挟み、2週前の中日クラウンズで悲願のツアー2勝目。

所用があって、米ロサンゼルスの自宅には帰れなかったが、妻と子供に国際電話で優勝報告をしたら、信じてもらえなかった。「妻に3回も“ほんとなの?”と聞き返されて」。
熱も冷めないうちの今季2勝目なら、今度こそすんなりと祝福してくれるはずだ。

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