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今年も“会長”がV!! (ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント)

伝説の男たちの競演を制したのは今年も“会長”だった。千葉県の麻倉ゴルフ俱楽部で行われた「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」は倉本昌弘が、池田勇太の3連覇を阻んで逃げ切りV。58歳は、36歳とのバトルも制した。16番でいよいよ近藤共弘に並ばれた。迎えた最終18番は、外せばプレーオフという緊迫した4メートルのバーディトライ。

「状況は分かっていた」とそれでも冷静に、この2日間とも参加プロアマ問わずに悩まされたという難解なグリーンは倉本自身、最後の局面にもかかわらず「曲がるか曲がらないか。分からなかったが、スライス気味で」と、いちかばちかの1打がカップに沈んだ。
初日の首位を守って“完全V”に、喜びのポーズは誰よりも若々しかった。

今季は、主にシニアツアーを主管する「日本プロゴルフ協会」の会長に就任。「ボールを打ち込む時間がない」と、組織改革の奔走中に奪った“今季初V”。「会長の任期中に優勝して、優勝会見に臨むのが夢だった」。就任後の“初V”は、2010年の10月の日本シニアオープン以来となるシニアツアーでの復活Vに向けても何よりの“予行演習”となった。

「今度はシニアツアーで、僕が自分に優勝カップを渡して、僕が受け取る」と、そんなジョークが翌日の紙面を躍ることも、“我が協会”の「ひとつのPRになる」と、このチャリティトーナメントでの優勝でさえ、「ある意味、改革のひとつにもなるから」というほどの熱の入れよう。
ジャパンゴルフツアーでも、最長最多の7年連続8期の“選手会長”をつとめたレジェンドは、今大会の趣旨ももちろん忘れず今回の獲得賞金も、「僕が出来ることなら何でも」と、受け取るなりさっそく寄付を申し出た。

発起人の青木功の「子どもたちに手をさしのべたい」との心意気。大会を通じて集まった収益金は病気の子や、震災で被災した子どもたち、また震災孤児たちを支援する団体ならび基金に贈られる。
「この大会を開催してくれた青木さん。優勝できて、目一杯サポートできたかな」と、何よりその点でも嬉しい勝利となった。

さて、そして著名人の部で、倉本と表彰式で肩を並べたのは漫才コンビ、キングコングの梶原雄太さん。最終日の日曜日は、愛してやまないご家族の声援を受けて、発奮。初日に首位に立った大御所の小倉智昭氏を破っての逆転Vに、「プロゴルファーの方がよくいうでしょ? 『連覇は今年、僕一人しか出来ない』って。僕もそれを言ってみたかった」と、もう早来年の連覇をにらむリップサービスで、駆けつけた大ギャラリーを喜ばせていた。

【プロの部】
順位/スコア/選手名
1/−10/倉本昌弘
2/−9/近藤共弘
3/−8/藤本佳則
4T/−6/片山晋呉、室田淳、平塚哲二、谷原秀人、小田孔明
9T/−5/中島常幸、藤田寛之
11T/−4/横尾要、武藤俊憲、宮里聖志
14T/−3/高見和宏、宮里優作、谷口徹、小林正則
19T/−2/尾崎直道、宮本勝昌
21T/−1/池田勇太、加瀬秀樹
23/E/宮瀬博文
24T/+2/芹澤信雄、牧野裕
26/+3/小平智
27/+7/丸山茂樹
28/+14/ 薗田峻輔

【アマの部(著名人)】
1/−6/梶原雄太
2/−3/ 岩本恭正
3T/−2/蛍原徹、西崎幸広
5/−1/小倉智昭
6/+1/本宮ひろ志
7T/+2/小泉孝太郎、東尾修、宮根誠司
10T/+3/柴田恭兵、dj honda
12 /+4/遠藤章造
13T/+6/河村隆一、佐々木主浩
15/+9/椎名桔平
16/+10/郷ひろみ
17T/+11/舘ひろし 、野口五郎
19/+13/岩城滉一
20T/+14/諸星和己、細川たかし
22/+15/哀川翔
23/+16/松山千春
24T/+19/日野皓正、宅麻伸
26/+24/梨田昌孝
27/+25/ヒロミ
28/+59/清水宏保
  • 表彰式で勝者を囲むレジェンドたち。圧巻・・・!!

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