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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central 2013

重永亜斗夢(しげながあとむ)はゆくぞ、力の限り【インタビュー動画】

鉄腕ではないけれど、痛みをこらえて頑張っている。重永が、ボギーなしの65で回って4位タイに浮上した。本格参戦1年目の今季は、開幕戦の東建ホームメイトカップで初日に首位タイ発進。あのとき、芽生えたほのかな自信。
「でも今は、不安しかない」。
もともと華奢な体格も、オフに鍛えて年頭にはどうにか60㌔はあった。「でも後半になって、体力がめちゃくちゃ落ちて、くたびれて・・・。相当やせて、今は体重も56㌔くらいしかない」という。

前日の初日は、上がり3ホールでたて続けにティショットを左に曲げた。「全然、足が動かなくなった」と、疲れ切って上がってきた。
もともと、胃腸が弱い体質は夏に、病院に行って難病指定の潰瘍性大腸炎であることが発覚した。
「昔から、下痢や便秘をよく繰り返していたのですが。今回は血便が出て、これはやばい、と」。精密検査を受けて症状は、まだ軽いほうだがそのひとつの兆候だろうと言われた。

ベテランの細川和彦も、長く煩っている持病である。細川はひとたび再発すれば、それこそ1日に50回もトイレに行くなど、かなりの重症だが「僕は、まだそこまで行かない」と、薬や食生活を工夫して、なんとか症状を抑えているが、極度に疲れやすいのはきっとそのせい。

ゴルフ界のアトムにはそんなハンデもありながら、初シードにむけて大事な正念場を戦っている。
口では「僕にはそんな実力はないから」とすでに、来季の出場優先順位をかけたクォリファイングトーナメントのサードにもエントリーは済ませてあるが、そうやすやすと諦めるわけにはいかない。

25歳にして、すでに一児の父であり、「奥さんにも尻に敷かれているので」。ウランちゃんに負けず劣らずとっても可愛い奥さんだが、やっぱり母は強しだ。「子どもを産んで、厳しくなった」と、夫が風邪をひいたと言おうものなら、ぴしゃりと「気の持ちようでしょ!」。

たまの休みも、つい練習をサボると「あなた何考えてるの?!」。たまたま予選落ちを喫した翌週で、「悔しい」といいながら帰宅したのに「あなたは言ってることと、やってることが違う」と正論で来られたら、はい、奥様のおっしゃるとおりでございます。
「家族のためにも、頑張らないといけません」。ゴルフ界のアトムは愛する家族のために、力の限りゆくのだ!

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