7アンダーのトータル135ストロークで、前日の6位タイから5位タイに順位を上げてきた石丸昌史。
アテスト終了後に話を聞きに行くと、苦虫を潰したような表情から、顔をクシャクシャにしたのち、大きなため息を一つついた。
「もうわかんなくなっちゃいました」と、ひと言言葉を発すると再び首を傾げる。
その原因は、後半の9ホールのプレーに隠されていた。インを3バーディ、1ボギーで折り返すと、1番から4番まで4連続バーディ。一時は10アンダーまでスコアを伸ばし「面白いように噛み合った」と石丸自身も思ったほど。
しかし、鬼門は上がり3ホールに待っていた。「ショットがいきなり散らばっちゃって、まるで別人みたいでした」と、3連続ボギーと後味の悪いフィニッシュになってしまったのだ。
「今は正直、気持ちを切り替えていかないとダメな状態…」と俯く石丸に、気持ちを切り替えるために明日までに必要なことは？…と質問してみると「教えてもらえませんかね…？」と逆質問。
「でも、明日もやることは目の前のボールに集中するだけですからね。明日の1番ホールのティショットを打つまでに気持ちを整理してのぞめるようにしておきます」
吹っ切れた石丸の表情が明日の１番では見られるはずだ。