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全米プロゴルフ選手権2日目

米ニューヨーク州のオークヒルCCで行われている今季のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」は9日金曜日に第2ラウンドが行われ、21歳の2人が揃って決勝ラウンドに進んだ。

この日はトップスタートで出ていった石川遼は、前半の11番パー3でピンそばのバーディ。12番では長いパーパットをしのぎ、8番では長いバーディトライもねじこみ、ガッツポーズを握った。
最後の9番でもこれまた長いパーセーブに、再び納得のガッツポーズだ。
通算イーブンパーで、予選通過を果たした。

そして石川と同スコアで決勝ラウンドに挑む松山英樹は前半4つのバーディで、盛り返してきた。「ショットも良くなってきて、チャンスも決めきることが出来た」と、弾みをつけて折り返したものの「後半は別人」と苦笑いだ。
前半の勢いとは対照的に、チャンスも生かせず18番では後半2つめのボギーフィニッシュ。
同組で回ったジェイソン・ダフナーが、63で回って一気に首位に浮上に「勢いを持っていかれた」。負けられない。「追いつけるように。優勝争いするためにも、1日6アンダーとか7アンダーが必要。まずは前半で5つくらいは伸ばして行きたい」と、週末の健闘を誓った。

一方、ベテラン勢は2日間で姿を消した。今年は、日本勢としてただひとり、4つのメジャーすべてにエントリーした藤田寛之だったがこの日はバーディがひとつも奪えず、「この夏場で自分のゴルフを見直して、秋には良いゴルフがしたい」と言いながらも、落胆した表情を隠さなかった。

先の全米プロシニアで日本人として、メジャー初制覇を達成した井戸木鴻樹は初日の前半2番から怒濤の4連続バーディと、見せ場を作りながらもそこからずるずるとスコアを落としてこの日は76。通算8オーバーを打った51歳は、「ラフに入れると年寄りにはきつい」と苦笑いを浮かべつつ「体力、技術もまだまだ未熟。トレーニングも練習量も増やしてまた頑張っていく」とめげずに、不屈の闘志をのぞかせていた。

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