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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ 2010
津曲泰弦(つまがりたいげん)は「不安のほうが大きい」
ショットが、右にばかり行く。
「ファールばっかりするんです」と、野球にたとえて顔をしかめた。
それでもこうして優勝争いに加われたのは、相性の良い北海道だから。
「ここじゃなかったら、ほとんど今日はOBでした」と、コースの恩恵を受けて胸をなで下ろす。
嫌な兆しはこの日3日目の第3ラウンドの10番だった。「チーピンしてダボを打った」。
そこから、「思い通りにクラブが下りて来なくなった」。
アドレス時から違和感を引きずったまま、迎えた最終18番でもやっぱり、ティショットは右のラフ。
ひとまずピッチングで近くのフェアウェーに脱出するしかなく、145ヤードの第3打を9番アイアンで左のカラーからピンまで5メートルに乗せて、バーディ締めにも心は晴れない。
「このままじゃやばい。今から調整します」。
足早に練習場に向かった。