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中日クラウンズ 2010
ミスター59も脱帽!!
もっとも、日本はおろか、米、欧、豪、亜、南アフリカのいわゆる“世界6大ツアー”を見渡しても、例がない。
米ツアーでは、77年にアル・ガイバーガーが、また91年にはチップ・ベックが、さらに99年にはデービッド・デュバルが記録した59ストロークが最少記録だった。
日本ツアーなら、2003年のアコムインターナショナルの第1ラウンドで、倉本昌弘が記録した59が、これまでの最少ストローク。
54歳の元祖・記録ホルダーは、これを上回るスコアを出した18歳を、ツアーきっての理論派らしい表現で絶賛した。
倉本が新記録を達成した石岡ゴルフ倶楽部(茨城県)は、パー71。
対して今回の、名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースは、パー70。
「パーが多いほうが、縮小させる機会が多いわけだから。和合はパー5が2つしかないし、パーが少ないコースで58を出す方が、僕の場合よりはるかに難しいこと。素晴らしい記録だと思います」。
このオフ、倉本はアメリカで合宿する機会があり、その際に石川が参戦していた米ツアーを観戦する機会があった。
「そのときは、決して調子が良いとは思えなかった」という。
「でも、こういうスコアが出るのは運命的なものもあるし、本人のポテンシャルだと思う」と、18歳に備わった神がかり的な潜在能力を認めた。
また、これまでのコースレコードが61だったことにも触れて、「オーガスタもそうですけど、プロが良いスコアを出すときは、良いコースで良い状態の中でプレーするとき」と、和合のクォリティの高さにも言及した。