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シード落ちを喫した細川和彦が通算14アンダー、8位に

「もう来たくない」と細川和彦は、ファイナルQTについてホールアウト後に語った。2011年にも一度シードを失ってファイナルQTに出場しているが、そのときよりも「緊張した」そうだ。昨年はカシオワールドオープンでシード獲得を決め、涙を流したが、今年は賞金ランキング82位で、そのシードを守ることができなかった。決して調子が悪いわけではなかった。ただ「スコアにならなった」のだ。

今年のファイナルQTでは、初日65と首位スタートを切った。しかし、その後思うようにスコアを伸ばせず、4日目にようやく69をマーク、再び上位に顔を出した。最終日は前日に続き、2アンダー70をマークし、通算14アンダーで8位となった。

「ほっとした。また来年に向けてトレーニングをしていかなければいけない。体も内臓も、ひざや腰も痛い」と満身創痍だ。まずは体のケアが必要だ。それでも「これだけやれた。昨日室田さんと一緒に回ったけれど、元気だった。頑張っている。すごい。負けちゃいられない」と奮起する。

ツアー8勝を挙げているだけに、プライドもある。日曜日にはテレビで宮里優作が日本シリーズJTカップに優勝するシーンをプレー終了後に見ていた。自らも優勝したことのある試合でもあるだけに、感慨もひとしお。でもそれだけではない。「本当はシリーズやアワードに出ていなければいけない」と刺激を受けたようだ。来年こそはそれを実現させる。細川の気持ちはすでに来年に切り替わっている。

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