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全出場選手揃い踏み!<ザ・ロイヤルトロフィ>
今大会プレーヤーズ・コミッティとして参加する青木功は「自分の時代にこのような試合が無かったのが非常に残念だが、セベの想いで始まった大会だから」と故セベ・バレステロスの意思を継ぎ開催される今大会の成功を祝した。
キャプテンジョーこと尾崎直道は過去5回キャプテンとしてアジアチームを率いてきた。
キャプテンの座は韓国のY・E・ヤンへ受け継がれたが、キャプテン魂は未だ健在だ。「いくらか払ってもらえれば、いつでもアドバイスするよ」などと会場を笑いに包むジョークで現キャプテンへエールを送った。
記者からの質問でアジアチームの一員として出場を予定していた松山英樹の欠場について聞かれたY・E・ヤンは「我々にとって痛手ではあるが、逆にチームが1つになってくれたと思う。必ずやこの8人で欧州チームを破ってくれるでしょう」と大会2連覇へ期待を込めた。
本大会初出場となる藤田寛之は午前中に9ホールの練習ラウンドを行い、アジアを代表して闘うことについて一言「頑張ります。それより誰と組むのだろう…」と気になるのは大会初日のフォアサム、2日目のフォアボールを共に闘うペアのようだ。
初出場へ期待が掛かる中「もう代表として出場する試合はこれで最後だろうし…」そうつぶやくには訳がある…。
なぜならアジアキャプテンのY・E・ヤンは自分よりも年下であり、欧州キャプテンのホセ・マリア・オラサバルは4つ年上。年齢からみてもそろそろ代表選手としてではなく、若い選手をサポートする立場なのかもしれないという思いがある。しかし「今回こうやって声を掛けてくれたことが、とても光栄です」と素直に大会出場を喜んだ。
5年連続5回目の出場となる石川遼はコースをラウンドせず、練習場でショットの確認をした。
アジアチームの印象について「みんな仲良しで、非常に頼りになる選手が多い」とチームメイトへの信頼は厚い。一方、欧州チームについて「知らない選手もいるので楽しみですし、どの選手とやってもタフな試合になる」と警戒を怠らない。
過去4回出場した今大会でマッチプレーの恐ろしさを痛感してきた石川だからこそ感じるものがあるのだろう「目の前の相手を見て、毎ホールの駆け引きが大事。今週は気持ちをいかに切り替えられるか」と語った。
新キャプテンY・E・ヤンの下、アジアチーム初の大会2連覇を誓った!