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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙 2012

滑り込み出場の甲斐慎太郎がチャンスを生かして5位タイ

2008年のツアー初優勝をアシストしたエースパターを思い切って封印して、吉と出た。「本格的にゴルフをするようになってからは、これ以外に使ったことがなかった」というマレット型から今週は、ピンタイプに。

昨年は、シード落ちの原因のひとつにもなったパッティングも、新しいパターで一気に悩みが晴れそうな予感だ。
初日の65には「ラッキー!」と、喜びも倍になる。

甲斐が今大会の出場を決めたのは、開幕前日の水曜日。今の出場優先順位が39番目の甲斐まで、権利が繰り下がってくるか微妙だったが、直前で欠場者が出て、滑り込むことが出来た。

ツアーに出られない週もチャレンジトーナメントを主戦場に、ツアー外の地区オープンや、本戦切符をかけた予選会のマンデートーナメントで奔走する日々。
「どれも未確定のスケジュールだけど、シードだった頃よりも忙しい」と、充実の時間を過ごしている。
「最近はゴルフの調子も悪くなかったし、今週も是非出たいな」との念願かなって今季6試合目の参戦にして、5位タイの好発進。
「いやあ、良かった」と笑みを浮かべた表情は、昨年の今頃と比べるとずっと明るい。

「去年はシードを守らないとという気持ちでつらかったけど、今はあのころよりゴルフに対して前向きです」。
ツアー1勝の31歳が、たくましさを増して戻ってきた。

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