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ツアーメンバーが揃ってラウンド① <全英オープン月曜日>

早朝から曇天が広がった月曜日のロイヤルリザム&セントアンズ。
谷口、藤田、高山、石川の4人が同じ組でスタートした朝9時には、大きな雨粒が落ちてきた。

藤田と石川は、昨日2人で18ホールをラウンドしていることもあり、今日は1番〜3番、その後14番にショートカットして18番までの計8ホールをプレーした。

コースの印象を聞かれた石川は、「自分が経験してきた全英オープンの中では、今年のコースは各ホールがセパレートされている印象で、そういった意味ではプレーしやすいですね。」
合計206個という、全英オープンが開催されている他のどのコースよりも多くの個数を誇るバンカーについては、「個数もそうだけど、配置が絶妙。ドライバーのティーショットでも距離感が必要になってくる。」と警戒する。
この日、大会初日と2日目のペアリングが発表され、石川はトム・ワトソン、マーティン・カイマーの2人と同組になった。過去、トム・ワトソンとは数回同組でラウンドをしているが、どのラウンドでも石川が好スコアを出していることに関しては、「それはたまたま。特にやり易さがある訳ではない。楽しみですけど、でもやっぱり緊張しますね。」と、全英オープン史上、歴代2位となる優勝5回を誇るトム・ワトソンとのラウンドに表情を引き締めた。
先々週の『長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ』では、初日こそ88位タイと出遅れたものの、尻あがりに順位を上げて最終的には3位タイに入ってみせた。「日本にいる時から調子が良くて好調が続いている。明日、明後日と良い準備をして大会に挑みたい。」と意気込む。

一方の藤田は、今朝は宿泊先の近くにある公園で、ダッシュをしたりジャンプをしたりと精力的に体を動かしてからコース入りした。
藤田の海外メジャーや国際試合に懸ける想いは人一倍だ。
“日本人の凄さを世界に見せつけなければ” その一心で日々を過ごしていると言っても過言ではない。
去年は海外4大メジャーのすべてに出場しながらも、4大会とも予選落ちという屈辱を味わった。そんな状況を何とかしたいと、今回形として表れたのが、帯同するキャディを変えたことだ。
今週は、絶対的な信頼を置くエースキャディの梅原さんではなく、コースを知りつくし、且つリンクス慣れしているジュリン・フィリップ氏をキャディに起用している。
「情報が確かでとても的確なので、そういった意味での安心感はありますね。一番驚いたことは、風に対して“プラス何ヤード”ということを1ヤード刻みに言ってくれること。この風が強く吹くコースで、これをハッキリ言えることはスゴイことだと思います。」
もちろん普段通りのやり易さというわけにはいかず、「やっぱり気は遣いますよ。」と本音を漏らすが、コースを知りつくした相棒と、まずは4日間プレーすることを目標に戦う。

初日と2日目の組合せはこちらから!!

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