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日本プロゴルフ選手権 2009
深堀圭一郎「明日改めて、前向きに出られるように」
次第に強くなる雨は視界を遮り、ドロップ可能な箇所さえ見あたらない。
もっとも雨脚が強まった3番は、518ヤードのパー4だ。
タフなホールに「どうにかショットはしたけれど…」。
ますます厳しい戦いを覚悟した瞬間に、中止のサイレンが鳴った。
「せっかく早起きして、スタートしたのに残念」。
その一方で、「中止は妥当な判断だった」という思いもある。
「やっぱり、メジャーはある程度整った状況でやりたいから。明日、もういちど新たな気持ちでスタートしたい」。
その前に、小休止だ。
クラブハウスで中止の一報を聞いて、帰り支度をしていた深堀の携帯電話が鳴った。
丸山茂樹だ。
「早く帰ってきて、ご飯食べようって…」。
大親友とお腹を満たしたあとは、翌日の仕切り直しに備える。
「体を動かして、明日また改めて、前向きに出られるように。準備しておきます」と、話してひとまずコースを後にした。