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ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメントは11日に開幕!!(初日の組み合わせUP)
はて、では演歌界の至宝である五木ひろしさんは・・・。などと、謎解きをせずとも、五木ファンならすぐ分かる。
本名は「松山さん」。つまり、3人とも松山さん。
11日土曜日に、千葉県佐倉市の麻倉ゴルフ倶楽部で開幕する「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」は大会を翌日に控えたこの日10日金曜日に、千葉市内のホテルで前夜祭が開かれて、その合間に行われた記者会見。
最初は今大会の発起人で、実行委員の青木功と“千春さん”とで“英樹”を挟んでいたのだが、何を思ったのか“千春さん”。会見には当初、予定がなかった「五木さんも呼ぼう」と言い出した。
「そうだ、3人の“松山”が揃うなんてめったにない」と、喜んだ青木も賛同して、何がなんやら分からずに、それでも人の良い五木さんは、言われるがまま連れて来られて大いに会見を盛り上げた。
その内容は、もっぱら“英樹”がどれだけ凄いルーキーかということ。また、みんながどれだけ“英樹”に期待をしているか、ということ。
青木は“英樹”の地元愛媛県の松山市で、8歳のころの“英樹”に会っている。「松山英樹です! よろしくお願いします」とかわいらしく頭を下げたあのときは、「まだ、こんな凄い選手になるとは思わなかった」。
“英樹”にとって、「最初に会ったプロゴルファー」が、青木功である。
そのことについて「今はひとつの誇りに思う」と、“世界のアオキ”に言わしめた。「ひょっとしたら今年、英樹が賞金王になってくれないか」と、最大級のエールが送られた。
3人目の“松山さん”こと五木さんは、「いずれ必ず世界に出て行く選手」と言った。
「いや、違うね」とは“千春さん”。「世界に出て”いくんじゃない。世界が英樹を求めるようになるんだ」。
では、“英樹”は将来どのメジャーに勝つかという話なると“千春さん”は、「ねえ、青木さん。英樹が勝つとしたらマスターズだよね?」。青木も「そうだなあ、マスターズが一番、英樹に合っているだろうね」と、口調を合わせた。
“レジェンドたち”が口々に褒めそやす間に立って、“英樹”はただただ、恐縮しきりで立ち尽くすしかない。
昨年の「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」はアマチュアとして参加して、“優勝者”の池田勇太を2打も上回る通算12アンダーをマーク。幻の“チャンピオン”として“伝説”を残していた21歳が、今年は堂々とツアー2勝のプロゴルファーとして、同じ土俵に立って目指すものはただひとつ。
「“連覇”だろう? 英樹」と、青木。「勝つって言えよ」と、促されておずおずとうなずく。「そこまで期待していただけるような選手かどうか・・・自分では分からない。でも期待に応えるプレーはしたい」と、精一杯の抱負を語った。
話を少し本筋に戻すと、この「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」は、今年賞金総額5000万円のうち、10%と大会を通じて集まった収益金のすべてを、子どもたちを支援する団体等にチャリティする目的で、開かれる。
青木の「ゴルフを通じて社会貢献を」との呼びかけで始まった2009年から、今年で早5回目を迎えて青木が感じることは、「みんなの顔つきが、年々変わってきたんだ。今は、俺が何も言わなくても参加してくれるみんなが大会の趣旨を分かってくれて、力を貸してくれる。そのことに、とにかくありがとうと言いたい」。
ゴルフ界のみならず、各界の著名人が一堂に会してたったひとつの目的のために、繰り広げられるプレーはもうそれだけでも見応えがあって、今年も見逃せない週末になりそうだ。
OUT/1番スタート
08:00 日野皓正 渡辺司
08:10 細川たかし 武藤俊憲
08:20 岩本恭生 室田淳
08:30 岩城滉一 宮本勝昌
08:40 郷ひろみ 久保谷健一
08:50 山本浩二 中嶋常幸
09:00 哀川翔 近藤共弘
09:10 木梨憲武 宮里聖志
09:20 松山千春 倉本昌弘
09:30 舘ひろし 松山英樹
09:40 中井貴一 池田勇太
09:50 佐藤浩市 藤本佳則
10:00 五木ひろし 青木功
10:10 藤森慎吾 丸山茂樹
IN/10番スタート
08:00 恵俊彰 松村道央
08:10 椎名桔平 宮里優作
08:20 河村隆一 谷口徹
08:30 ヒロミ 谷原秀人
08:40 中野浩一 西川哲
08:50 古田敦也 田中秀道
09:00 諸星和己 横尾要
09:10 宮根誠司 宮瀬博文
09:20 東尾修 高見和宏
09:30 梶原雄太 芹澤信雄
09:40 小倉智昭 尾崎直道
09:50 佐々木主浩 牧野裕
10:00 遠藤章造 横田真一
10:10 柴田恭兵 加瀬秀樹
※敬称略
写真下=左から実行委員の日野皓正さんと王貞治さんと青木。「続けることがなんとやら・・・でこれからも末永く続く大会であって欲しい」と日野さん。王さんは「2年前にここでプレーして体力の限界を感じて以来、裏方に回っていますが、鍛えなおしてまた回れるようにしたいです」