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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2013

小平智(こだいらさとし)が「追いつかなくちゃ!」【インタビュー動画】

初出場のプロ日本一決定戦。昨年の「PGA・JGTOチャレンジカップ II in 房総」で勝って、権利を手にした。「非常に歴史のある大会で、出たかった試合のひとつ」と、期待に胸が膨らんだ。
出場が決まってからは、オフに幾度となくここ総武カントリークラブを下見に来た。
「林間コースは好きなので」。
もちろん、難コースには違いない。「距離があるのに狭かったり、特にティショットには気を遣う。油断は出来ないですが、何もないコースよりも、目印があるほうが、僕は立ちやすいので」。

何度回っても、苦手意識は起きなかった。
「ドライバーは得意クラブなので」と、ティショットで積極的に握った。

たとえグリーンを外しても、頼りになる1本があった。
開幕2戦目のつるやオープン。
「バンカーショットがことごとく寄らなかった」と、メーカーにサンドウェッジを削ってもらった。「若干なんですけど、顔を替えてもらった」と、小ぶりになって戻ってきたのが先週。
14番と17番のバーディは、バンカーからぴたりと寄せられた。

15番でも、やはりバンカーから「OKパー。サンドウェッジのおかげです」と、感謝した。
1日60台で回ることを目標にしていたが、67の4アンダーは「それ以上のスコア。凄い貯金になります」と“スロースターター”が、スタートダッシュに成功だ。

プロ4年目。毎年、春先のこの時期は、調子が出ずに出遅れるのがパターンだった。
反省から、このオフはアジアンツアーのQスクールに挑戦したり、全英オープンのアジア予選に出たり、試合勘を切らさない作戦が良かった。
「それが結果につながっていると思う」と今年は自信がある。

アマ時代に、プロを退けチャレンジトーナメントで優勝を飾った逸材。いま、破竹の勢いの新人、松山英樹や、昨年はルーキーイヤーにツアー初優勝を飾った藤本佳則や、川村昌弘らは、「学生時代にナショナルチームで一緒に戦った仲間なので」。刺激にならないはずがない。
「自分も早く追いつかなくちゃ!」。プロ日本一のビッグタイトルで、一気にライバルたちとの差を縮める。

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