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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013

宋永漢 (ソンヨンハン)は疲労困憊、でも頑張る!

母国ツアーも含めて、9連戦目。今週は特に、疲れている。月曜日から日本と韓国を行ったり来たり。先週の北海道から一度、自宅に帰ったのに、火曜日にはすぐに、日本に戻ってきた。というのも、アジアと日本の両ツアーから、ほぼ半数ずつ出場枠を分け合う今大会は、世界20カ国から選手が集い、普段のトーナメントよりも、出場資格が厳しい。

今季日本はファイナルQTランクで参戦する宋(ソン)は、「絶対に出られないだろうと思っていたので」。しかし、欠場が出た場合に繰り上げ出場出来る、いわゆる「ウェイティング枠」の1番目にいた宋(ソン)に、きゅうきょ出番が回ってきたのはいいのだが、連絡を受けたのは、母親と次の韓国ツアーの会場に、移動中の車中だった。

電話をかけてきたマネージャーは、「どうする?」と聞いた。
「どうするもなにも。これから日本に向かいます」と即答した。
「日本ツアーで戦うのが今年の目標で、だからひとつでも多く日本の試合に出たいんです」と、すぐに車をUターンさせて、その日のうちに仁川空港から、関空行きに飛び乗った。

そんな経緯があっただけに、なおさら今週は疲労困憊。それでも、先週のANAオープンでは3日目に4位に急浮上すると、最終日には片山晋呉と、中国の梁津萬 (リャンウェンチョン)と回った感触は、まだ体の中に残っている。日本で5度の賞金王と、アジアンツアーは2007年の賞金王。

「一緒に回らせていただいて、ずっと2人を見ていました。試合運びとか、本当に勉強になることばかりで」。あのとき胸に刻んだ、日本とアジアの雄のプレーぶりにも刺激を受けて、2週連続で優勝争いに加わった。
「コースは難しいですし、ゴルフの状態もいいとは言えないですが、今週も頑張りたいです」。
石川遼や松山英樹とは同い年の有望株。口の周りにひとつ、大きなニキビを作った22歳が、アジア太平洋地域のNO.1決定戦に名乗りを上げた。

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