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東建コーポレーションカップ 2002
「早くても、遅くても、優勝できればいい」 ベストスコアタイで2位タイ浮上、宮瀬博文
広く取っていたスタンスを、「ほとんど“気をつけ”するくらいの感覚に狭く取り」、上体を起こし気味に構える。
「これまでは、ゆとりはあるけど、体に軸が作りにくい状態だったんだけど、今の形にしたら、距離感が合うようになりました」
かわりに、道具は、古いものに戻した。
一昨年、年間3勝したときのエースパター『ベティナルティMC』。
「去年は、パットが入らないのを、クラブのせいにしたくて、数え切れないくらいとっかえひっかえしてみたんですけどね(笑)。やっぱり、成績が良かったときのもののほうが、相性が、良いんじゃないか、って」縁起を、担ぐ意味もあるのだろう。
腰痛など、体調不良も重なって、勝ち星のなかった昨シーズンを返上すべく、今季は開幕戦ダッシュ。
「とにかく勝ちたい。今週でも、いつでも、(時期が)早くても、遅くても、なんでもいいから、優勝できればいい、ってくらいの勢いです」
波に乗れば、爆発するタイプ。
先輩の室田を押しのけ、宮瀬が、今季初めのチャンピオンの座につけるか。