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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011

上井邦浩は「まだ言わない」

上空には海からの強い風が舞っていたが、難条件の18ホールはあっという間に過ぎた。「楽しく回らせていただいたので」。
青木功とは人生初の同組ラウンドには多少の緊張もあったというが、「それも最初だけでした」。

69歳の大御所の他愛ないお喋りは、人生のうんちくもあって、聞いているだけで飽きない。
「随所に、素晴らしいプレーも見せていただいて。勉強になった」という充実のラウンドは気付いてみれば、ボギーなしの66で上がっていた。

最終9番も、2メートルのバーディで締めて単独2位発進。
首位の宮里より、3年ほどキャリアは浅いが「すぐにでも初優勝出来る選手」のリストに入ってから、上井もそれなりの月日が経った。

現在賞金ランク38位は、宮里とこれまた同様に、現状のままならこれが今季自身の最終戦。

次週に駒を進めるために必要な条件は、もちろん頭の中に「色々ありますけど、まだ初日ですから、まだ言わない」。
次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権や、悲願のツアー初優勝と、胸に期するものはたくさんあるが、今はまだ秘めたまま。
「最終日に優勝争いしたいですね」と、言うだけにとどまった。

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