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関西オープンゴルフ選手権競技 2012
大阪学芸高1年生の鍋谷太一くんが65をマーク
「手がガタガタと、震えていた」。まして藤本佳則との同組に、大勢のギャラリーに囲まれて、「ティにボールが置かれへんくらいに、緊張していた」という。
しかし、2日目には「もう慣れた」。アイアンが、面白いようにチャンスにつく。得意と自負するパットも冴えた。
ロープの外で見守るティーチングプロの父、忠治さん。「どんどんと、バーディを取っていけ」。スタート前のゲキにも、十二分に応えた。
12番でOBを打ってダブルボギーも、補ってあまりある8バーディは、15番で5メートルのバーディパットを沈めて、プロばりのガッツポーズも飛び出した。「思わず、出てしまいました」と照れた。
地元平野区にあるお父さん経営の練習場は、グリーンもバンカーも揃っている。小2でゴルフを始めてからというもの恵まれた環境の中で、培われた技を随所にちりばめ65で上がってきた。
ある日、お父さんがぽつりと言った。「プロになったほうがええんとちゃうか〜」。
本人にも異論はなかった。
「出来るだけ早くプロでやりたい」と、大阪学芸高校の1年生はすでに、来季のツアー出場優先順位を決める予選会「クォリファイングトーナメント」に挑戦するつもりだ。
目標のプロは「ローリー・マキロイとトム・ワトソン」。
また、小学生のころからの夢は「マスターズと全英オープンで勝つこと」という。
身長174センチ、体重57キロのひょろりとした体は、でっかい夢でいっぱいだ。
ツアーで初の決勝ラウンドも、もう2人残った田宰翰(ジョン ジェハン)さんと、長谷川祥平さんの動向をうかがいながら、「ベストアマチュア賞を狙っていく」と、元気いっぱいだ。