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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

富村真治はメダリストに感銘を受けて

昨年のチャレンジトーナメントで賞金ランキング4位につけて、今季ツアーはせっかく前半戦の出場権を獲得したといっても、序盤から苦戦続きで獲得賞金もようやく400万円台を超えたばかりで、賞金ランキングもまだ69位にも「負けたくない気持ちが強いんで。上に行きたい、上に行きたい。そればっかり。実力との矛盾があった」と、反省させられたのは、この日曜日だ。

富村のクラブ契約と同じミズノ所属のメダリストと会食をする機会があった。北京五輪の男子400メートルリレーで銅メダルを取った末續 慎吾(すえつぐしんご)さん。
トップアスリートの話を聞くうちに、「俺ってちっさいな、と。ちっさい世界の中で、俺は何を悩んでいるんだろう、と」。

もっと大きな視点で物事を考えようと思った。「向上心も必要だけど、ただもがくだけじゃなくて、今やるべきことをきちんとやってから、と思った」。
この日は初日のスタートティで、明らかに違う自分を感じた。
「やっぱり、気持ちなんだって」。
大勢のギャラリーの前で、プレーすることの喜び。「楽しいなって」。
メダリストに感銘を受けて、5位タイの好発進だ。

松山英樹は「仲の良い大学の後輩」。また、いま米女子ツアーで活躍する宮里美香さんは、同じ沖縄県出身で、「高校のひとつ上の先輩。家も近くて、居候させてもらった時期もあるし、ずっと一緒に練習してきた。追いつきたいなって」。世界を目指す視線もがぜん生き生きと、この九州・夏の陣からシーズン序盤に出遅れた分を、ここから一気に取り返す。

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