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カシオワールドオープン 2015

ホストプロ石川遼が2位と4打差のトップに。

初日に続き、この日もノーボギーで猛チャージ!予選ラウンドを二日ともノーボギーでラウンドしたのは2012年の本大会以来2回目だ。さらにこの日はトップタイとなる7個のバーディを量産し、11アンダーで2位の黄重坤(ハンジュンゴン)と4打差のトップへと躍り出た。

 「課題としていたショートアイアンの部分が10%〜20%くらい良くなりました」と引き続き好調さをアピールした。しかし、「パットもショットも良くなってきましたが、まだまだ物足りません。スコアに直結するようなものではないですね」と自分の中では決して慢心せず、石川は常に意識を高めているようだ。

 一時は2位と6打差まで開いていたが「スコアボードは最終ホールで見ました」と自分のゴルフに入り込んでいた石川。特に気にもせず9アンダーくらいの人がたくさんいると思っていたようで、最終18番は「ちょっと緊張しちゃいました」と言いながらもしっかり3メートルのバーディパットをしっかり沈め11アンダーにまでスコアを伸ばした。

 またこの日はハーフターンで50分のインターバル。ほとんどの選手はパッティングをしたりストレッチをしたりと試合への意識を断ち切らないようにするのだが、何と石川はその時間にレストランでうな重の大盛りとラーメンをペロり。「おいしかったですよ。その後も順調にいったのでもう少し食べても良かったのかも(笑い)」
 海外では、雷などで中断することが非常に多いようで、石川も最初は戸惑った。常にゴルフができる状態で待たなければならない。集中力を切らしてはいけないと思っていたのだが、そうではなかったようだ。
「パチッとスイッチを切って、再開のアナウンスでまたパッとスイッチをいれる。アメリカの選手に学びました。慣れですかね」。

 大会を盛り上げなければならない。大会主催であるCASIO所属の石川は燃えていた。「ホストプロとしての意識はあります。気持ちの中で燃えるものがあります。」と静かに答えた。明日も全身全霊を尽くしていく。トップの座は譲らない。
 

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