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JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部にてゴルフ強化セミナーを開催(8月6日)
台風11号の影響で、当日の予報も雨。実際に開始時刻の7時には、どしゃ降りの雨で、カリキュラムの変更も考えられていたが、中部から九州までの地域から参加した14名の選手たちや、宮崎での強化セミナー、そして先月の関東セミナーでも講師を務めていただいた、コンディショニング・スーパーバイザーの廣戸聡一氏を中心としたレッシュプロジェクトのトレーナー陣のセミナーにかける思いが通じたのか、コースに出て練習を始める9時すぎから、予報に反して雨も上がり、最高気温も28度と、この時期としては最高のコンディションとなった。
関東セミナーと同様、今回も選手と講師陣のディスカッションを中心に練習が進められ、宮崎合宿にも参加していて、ハードなトレーニングを覚悟していた選手たちは、いい意味での裏切りにホッとしつつも、セミナーに集中していた。
廣戸氏が提唱している、人間の身体は4つのタイプがあるという「4スタンス理論」に基づき、今回も選手たちを4つのタイプに分けての練習となったが、ディスカッションの内容を聞いてみると、身体の動きだけでなく、コースの形状やハザードに対する感覚や対処法、ティーインググラウンドでの立ち位置や、風、雨に対する考え方など、あらゆるコースマネジメントにもこの4つのタイプごとの共通点があることが浮かび上がってきた。
そういったディスカッションを含む練習の成果を試すのが、午後の4ホールラウンド。
今回はコースのご協力もあり、特別に10番、そしてTVの中継ホールでもある、16番、17番、18番の4ホールをプレイさせていただいた。
参加した選手の中には、まだまだレギュラーツアーに出場したことのない選手も多く、テレビで見ていたミズノオープンの会場であるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部を初めてラウンドした選手たちは、コースの今岡支配人が話してくださった「来年はミズノオープンに出て、そして良い結果を出して全英オープンを目指して下さい。」という熱い言葉を受け、みな来季を見据えて気合いを入れて真剣にプレーしていた。
男子ゴルフツアーも、8月で折り返しを迎え、この後はいよいよシーズン真っただ中へ。レギュラーツアーは12月まで、チャレンジトーナメントも10月末まで。そして、まだどちらの出場資格も持たない選手は、QTも待っている。
今回参加した選手たちも、それぞれ戦うステージは異なるが、目的はただ1つ。
「どんな試合でも、なんでもいいからまず1勝。」
JGTO理事・鈴木規夫の熱い言葉を胸に、選手たちはまた、自分の進むべき道を目指す。