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マイナビABCチャンピオンシップ 2015

御利益続きの龍一が、本戦でも健闘を誓った

今年も御利益は、最終日まで取っておきたい。小田は小田でも龍一が、今年も前日火曜日に、17番奥に鎮座するコースの守り本尊に、お参りを済ませた途端にこの日は水曜日のプロアマ戦で、イーグル獲りだ。

前半9ホールの18番パー5は、5番アイアンで楽々と2オンに成功。「さっそく、使っちゃいましたよ」と、頭をポリポリ。「また今日、夜にお参りしなおさなくちゃ」とそこは冗談半分でも、神恩感謝の気持ちは強い。

今季はケガの影響もあり、中盤まで苦しい戦いが続いていた。しかし、先月は会場のここABCゴルフ倶楽部で、メディア向けのイベントがあり、昨年覇者として来場した際にも、今年自身の39歳という年齢と、ありがとうの気持ちを込めた390円のお賽銭を投じた。

すると、その直後からあれよあれよの活躍で、2週連続のトップ5入り。賞金ランクも一気に35位まで浮上して、賞金シード落ちの心配も一掃したことを思えば、「やっぱり大変な御利益ですね。今年も4日間、無事戦えますように」と、お祈りを済ませたら、あとは本人が全力を尽くすだけ。

この日は、元阪神タイガースの桧山進次郎さんとのチーム戦で、常に全力投球の姿勢も学んだ。バーディトライを外したと言っては悔しがり、パー3でワンオンを逃したと言っては、天を仰ぐ桧山さん。
「すごく勉強熱心で。僕にも色々質問してくださって。飛ぶし、あれだと上達も早い」と龍一もにらんだとおりに後半の9ホールは、桧山さんのチームへの貢献度も一気に上がった。

和気藹々と楽しいラウンドは、翌初日も引き続き気持ちがアガる。今年の日本オープン覇者の小平智と、同じ九州勢の藤田寛之との同組に、「素晴らしい組み合わせなので。明日はギャラリーにならないように。置いてかれないように頑張りたい」。連覇達成のためにも、出遅れは禁物だ。

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