来春大阪学院大学を卒業する長谷川祥平は、通算9アンダーの27位で来年のツアー前半戦(第1回リランキングまで)の出場優先権を獲得した。開口一番「疲れました」が素直な感想だろう。この日はアウトを2バーディ、インに入ってからは10番ボギー、11番バーディ、12,13番連続ボギー、14番バーディ、15番ボギーと後半は波のあるゴルフとなった。「もったいないミスをして、流れが悪くなった」と本人も反省しきり。10番、12番といずれも3パットしてのボギーだった。「パットも悪い感じではなかったけれど、読みが足りなかった」ことと、12番は傾斜のきつい下りのパットを残してしまったことがその要因。それでも最後の18番ホールでは「9アンダーなら大丈夫。8アンダーならプレーオフかもしれない」と読んでいた。その時点で長谷川は8アンダー。パー5の第2打をグリーンのエッジまで運び、そこから寄せてバーディを獲り、9アンダーでホールアウトしたのだ。結果的には7アンダーでプレーオフだったのだが、いずれにしても余裕を持ってフィニッシュをすることができた。
「将来は目指されるような選手になりたい。今のジュニアの子達に聞くと、宮里藍さんや石川遼さん、松山英樹さんに憧れてゴルフを始めたという子が多い。自分もそういう選手になりたい」と語る。その素質は十分にある。来年のツアーでの彼の活躍が楽しみだ。