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Novil Cup 2015
復活を誓った矢野 東は1打及ばず単独2位でフィニッシュ
復活優勝を狙った矢野は出だしの1番をボギーとするものの、3番以降の前半でスコアを着実に伸ばし、5番ホールのバーディで一時首位に立つ快進撃。前半を33ストロークで回った。その後、朴の7番からの3連続バーディで再度スコアを並ばれると、2人の勝負はともに12アンダーのまま後半へともつれこんだ。
その後も両者2つずつスコアを伸ばして迎えた15番で矢野は手痛いボギー。
一方のパーで切り抜けた朴と1打差となってしまう。矢野は16番ですぐに取り返すも、このホールは朴もバーディを奪い1打差のまま。続く17番、18番もスコアは動かず、終わってみれば1打差のまま朴の逃げ切り優勝が決まった。
「悔しいですね。やっぱり。出だしでまさかのボギー。グリーン回りのアプローチでざっくりの3パット。」「前半僕のほうがリードできていたんだけど、後半に抜け出せなかった。昨日の1打が大きかったですね。」と悔しさをにじませた。
「途中も勝てる気がしてたけどね。ティショットも100点の出来。唯一悔やまれるのは、アイアンの精度。160ヤードから220ヤードまでのアイアンの精度がまだまだ低い。それが敗因かな。18番セカンドも乗せられなかったしね。これからやっていく上ではこの辺の精度を高めないとだめ。それ以外はほぼオフにやったことが出来ている。」と悔しいながらも冷静に自己の弱点を分析し、次の課題をあらためて認識していた。
優勝した朴については、「今日はスキがなかった。こういうように勝つ人っていうのは勝負どころできちんと決めてくる。ほぼ4−5mのパットは1回で決めてたからね。」と素直に褒めたたえた。
「ティショットも今日は本当に良かったんだけど、最後勝ちきれなかった。残念は残念。でもこれは時の運だから仕方ない。昨年の苦しいシーズン終えて、ここまでやってきて、春先からこういう試合ができて良かった。」と語るも、調子が良かっただけに逃したチャレンジ優勝の栄冠はとても大きかった。
「レギュラーでも賞金王獲るつもりでやっているし、今年の目標はツアー3勝だからね」
「まだまだ僕はこんなもんじゃない。」この悔しい2位の結果は、さらに新生・矢野 東をパワーアップさせ復活の日が近いことを予感させた。