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全国中学生High Qualityゴルフ教育合宿第1日目を開催(5月15日)
日本ゴルフツアー機構では本年度から、日本高等学校ゴルフ連盟との連携により、教育と強化を旗印に新たな取り組みをスタートしており、1月と2月に3週に渡って行われた、「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“オリンピックを目指して”」には、各回4名総計12名の高校生を招聘し、プロは高校生から刺激を受け、高校生はプロの技術を吸収するという取り組み第一弾が行われ、今回の合宿が第二弾となった。
日本ゴルフツアー機構からは、体の特性を4つに分類する4スタンス理論で数々のアスリートを指導する、日本オリンピック委員強化スタッフの廣戸聡一氏、そして全英オープンをはじめとした国外国内での実績を誇るJGTO理事でオリンピックゴルフ競技対策本部強化委員会委員でもある鈴木規夫などが講師を務めた。
廣戸聡一氏からは、中学生や高校生の肉体の財産はしなやかさであり、中学生や高校生が筋トレをすることによる弊害や、体をやわらかく使うことにより成長の伸びしろを残すことの大切さなどを伝授し、自分を見つめなおすことがコンディショニングであり、今のうちに気づいて正しい体作りをしてほしいとのメッセージが送られ、続いて第2日目の準備として、A1、A2、B1、B2のタイプ別チェックも行われた。
鈴木規夫からは、ゴルフを始めたきっかけや、当時の辛く苦い思い出、そしてプロゴルファーを夢見た中学3年生の頃の思い、更に目標を書き留めることの大切さなどの話がされ、「練習は必ず結果に出る。一回の妥協は命取り。」など、輝かしい実績による含蓄のある言葉を伝えた。
この日は他に、シドニーオリンピック女子水泳200メートル背泳ぎで、銅メダルを獲得した中尾美樹さんによる講義も行われ、小学校4年生のときに授業で見たテレビの生中継で、ソウルオリンピックで金メダルを獲得した鈴木大地選手の映像をきっかけに始めた水泳で、小さな体ながら時間を有効に使う切り替え術や、勉強と練習の両立のコツなど、異なる種目から参考になる話も伝えられ、参加者たちは熱心にノートにペンを走らせた。
更に、日本高等学校ゴルフ連盟の井上尚彦理事長から、「人間的成長なきものゴルフの成長なし」という言葉と共に、中学生としてのゴルフへの取り組み姿勢などについての話もされ、「この合宿に参加した責任が皆さんにはあります、この3日間でしっかり吸収してください。」との激励があり、第1日目の講義は終了した。
尚、第2日目はトレーニングや打撃練習を中心に、アプローチやパッティングなどの実技指導も行われる予定で、合宿は3日間に渡り日曜日まで行われる。