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石川遼は出遅れ(全英オープン初日)
16番のティショットは、左側のポットバンカーの淵に止まり、さらに2打目はアゴにぶち当たって左に跳ねるなど、自ら招いた立て続くピンチには、「もっと刻むべきだった。レベルの低いゴルフだった」と、反省しきりだ。
「久しぶりのメジャーで緊張もあったと思う」。
それでも2番で3パットのボギーのあとは、15番までじっと1オーバーで来られた。「なかなかバーディチャンスにはつけられなかったが、アプローチとパッティングで耐えた1日」と踏みとどまり、「上がり18番は長いバーディで締められたので、明日につながる。スコアを気にするよりも、自分で納得する内容を目指して行けば、自ずと数字もついてくる」。
ドライバーを抜いた選択も、「飛距離で置いていかれることはなかったですし」と、一粒も悔いを残さずリンクスを歩く。
<そのほかのジャパンゴルフツアーメンバーのコメント>
塚田好宣(つかだよしのぶ)「スタートホールはティグラウンドで緊張したし、良い意味で高揚感があった。ここに立てて嬉しく思えたし、その1番でいきなり9メートルのボギーパットが入ってくれたり、全体的に良いショットも打てていた。風の読み違いもあったけどバンカー手前で止まってくれたり、ラフのさほど悪くないところにあったりラッキーもありました」(初日3アンダーの9位)
金亨成(キムヒョンソン)「天候も良く、ショットもよかった。同組2人もアンダーパーで、スムーズにまわれたが、途中自分は2アンダーまでいきながら、14番のダブルボギーでリズムを壊してしまった。明日はもっと攻めながら、慎重さを忘れずに行く」
宮里優作「朝、コーチでもある父から、『治すところはないからそのままいって来い!』と言われて勇気づけられた。僕にとっては初メジャーの初日。欲を言えばアンダーで上がりたかったけど、スタートを考えれば上出来です。
17番ではドライバーで打ったティショットを左に大きく曲げてヒースの中に入るピンチも、冷静に勇気を持って、バーディーチャンスにはつけられた。それが18番でのバーディにつながったと思う」
金亨泰(キムヒョンテ)「ショットは悪くないが、少し曲がった球が、バンカーの縁にあったり、深いラフだったりでツキもなかった」
ジュビックパグンサン「ティーショットが悪い分、パットのフィーリングは良いので明日は盛り返してまずは予選通過を狙う」
近藤共弘「ショットはまあまあ良いがパットがショート気味や、読み違いがある。もっと良いスコアでラウンド出来ている感触はあるのだが。ボギーが来てもすぐに取り返したり、粘っていたけど17番のトリプルボギーが全て。ラフから出なかった。ピンチの中でもほどよい緊張感でやれているので、明日も継続していきたい」
小林正則「緊張したわけではないが、出足から力んでしまった。今年は調子が悪く、いろいろとやりすぎて、不調の原因がわからないまま全英オープンを迎えてしまった。調子悪いと悪いイメージばかり先行してゴルフが窮屈になっているのが自分でわかる。周りから楽しんでプレーしてこいと言われたが、とてもそんな状況ではない。明日は開き直って楽しめれば」