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年男! ゴルフ界のコブクロが勝負の年

コブクロといえば、大人気のフォークデュオ。また焼き肉の珍味でもある。今年は芸能や食肉界(?!)の有名人にも負けない活躍を誓ったゴルフ界のコブクロこと小袋秀人。残念ながら、ツアーの出場優先順位を決める昨年の予選会(QT)はサード落ちを喫して、今季は主戦場のチャレンジトーナメントから、飛躍を目指す。

そのためにも今年は例年になく、充実のオフを過ごしている。
今週は、16日から始まったJGTO主催の「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート 〜オリンピックを目指して〜」には昨年に続いて2度目の参加で宮崎にいるが、その前は自主キャンプでグアムにいた。

この宮崎キャンプでも、世話になっているスタッフの一人でもある犬井潔トレーナーと、知人を介して知り合ったのは昨秋。廣戸聡一先生が構築された「フォースタンス理論」でいうところの4つのタイプの中でも、犬井さんと同じ型であったことから意気投合し、「ぜひ一緒に合宿しよう」と誘ってもらったのだ。

昨年の宮崎では「たった5日間という短期間だったので、掴めたような、掴めなかったような・・・」と半信半疑のまま終わってしまったが、今年はすでに海外で“予習”を積んでいたから、今回は16日から始まった初日から、すんなりと講義を受けることが出来た。

昨年との変化も実感できた。
「あきらかに以前とは、体の柔らかさが違うし、ショットにしても、特に関連づけて教えてもらったわけじゃないのに、確実に球筋も良くなっているし、効率的に体を動かせている。ああ、あのトレーニングの意図はこれだったのか、というひらめきと驚きがあって。このまま続けていけば、今年は楽しみだなという思いが凄くある」。

プロ3年目の24歳は、今週は米ツアーの「ノーザントラストオープン」で奮闘中の松山英樹と石川遼とは同学年。アマチュア時代から、スター街道を突き進む2人と比べても「僕は、あれだけガンガンに結果出していけるタイプじゃないから」と、今は置かれた立場の違いに苦笑するしかないが、その胸に焦りはない。

自身もアマチュア時代はナショナルチームの一員として、日の丸を背負ってきた者としての自負がある。「地道に着実に。自分の進むべき道を歩んでいけば、自分だっていつか必ず2人に追いついて、追い越せる」。その境地に必ずたどりつけると信じて頑張る。

「デビューした頃は気持ち的にもアマチュア時代の流れが抜けなかったりしたけれど。この2年間は僕なりに試行錯誤して、経験を積んでやっと自覚も出てきた」と、心はやる気と希望に満ちている。
「この2年で痛感したのはプロゴルファーは、プレーでお客さんを感動させなきゃいけない職業なんだ、と。優勝して、結果を出して、顔を覚えてもらわなくちゃいけないんだな、と今は凄くそう思う」。
カラオケでは周囲の期待に応えて、必ずかのヒット曲を選曲するというコブクロのお2人や、お肉にも匹敵するくらいの有名人になれる日を夢見て・・・。
「今年の羊年は勝負の年。キーポイントの年にしたい」。年男が2015年の活躍を誓った。

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