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また来年もぜひお会いしましょう/ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント

左から実行委員の日野さんと王さんと青木。今年の優勝者と。
プロゴルファーと著名人のみなさんが介す華やかな表彰式のかたすみで、青木功は若い者たちを並べて、深々と頭を下げていた。今年も8回大会が無事、終了した。主催者として、これほど嬉しいことはない。「みんな本当にありがとう!」。

今年もまた、豪華絢爛な顔ぶれが揃う中でも新たなレジェンドとして、スキージャンプの葛西紀明さんと、北野たけしさんが初出場をしてくださったり「本当に、一人一人に頭を下げて歩きたい気持ちです」。
それは何も、参加選手に限らずスポンサーやボランティア、関係者にスタッフのみなさん。
「みなさん、この土日も体を張って、頑張ってくださって。本当にしんどかったと思います」とは、青木とともに、実行委員に名を連ねる王貞治さん。残念ながら王さんは、ここ数年はもっぱら接待役に徹するが、「プレーをやらないのに、自分もこんなに疲れてる」。なおさら影で支えて下さる大勢の方々の苦労がしのばれるというものだ。

今年は、例年以上のギャラリーが来てくださった。各種チャリティイベントに長蛇の列を作って、盛り上げて下さった。
選手たちが任意で拠出してくれた獲得賞金の一部に、サイン会やオークションで集まったお金を合わせて、およそ3000万円の寄付金が集まり例年どおり、病気で苦しむ子や、震災で親を亡くした東北の子たちに役立てられるほか、今年は4月に起きた熊本地震の被災地への寄贈も決まっている。

2009年からスタートしたこのチャリティトーナメントは、2年後にいよいよ節目の10回目を迎える見通しだ。すっかりファンに浸透し、チャリティ精神も深く根付いて、やはり実行委員の日野晄正氏も夢を語ったように、「さらに規模を大きくして、4日間大会にしてはどうか」という壮大な計画もないわけではないが毎年、これだけ豪華な顔ぶれも、超多忙な選手のみなさんのスケジュールの調整や、開催のための下準備は並大抵ではなく、「1回やるのに、みなさんどれだけ苦しんでいるか」(日野さん)。
10回、20回・・・と重ねていくことがもちろん全員の願いだが、現実は「毎年、回を重ねていくので精一杯。今はただ、また9回大会が出来たらいいなあ、と」。(青木)。
8回大会が成功裏に終了した今は、「次の9回大会に向けて、どうしようかとみんなの思いはそちらに飛んでいる」とは王さんだ。
最終日の翌日にもさっそく来年の開催に向けて、実行委員会の奔走が始まるという。

毎年、大会を楽しみにしてくださっているみなさん。また無事、準備万端整いましたら、来年もここ、千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部でお会いしましょう・・・・・・!

もはや恒例となったこのチャリティトーナメントも青木にとっては今年、JGTOの新会長に就任した最初の大会だった。「僕も、若いころは先輩方に怒られて、叱られて、おかげでここまでやってこられた」。今こそ、その役割を引き継ぐ時がやってきた。「私も、若い子たちを叱るよ。嫌がられてもそれが私の役目」と、時にお尻を叩き、手に手を取って引っ張っていく。新体制は、いまようやく船をこぎ出したばかりだ。
「一丸となって、男子ツアーを盛り上げていくからみなさん、ここにいる若い選手たちを可愛がってやって下さいね」。大勢のゴルフファンのみなさんに向かって改めて、深々と頭を下げた。

※大会公式ホームページ
  • 最終日にたけしさんと回ったのはI・J・ジャン。「たけしさんはすっごく楽しくて、すっごく良い人。ご一緒できて、素晴らしい1日になりました」(ジャン)
  • スキージャンプのレジェンド。葛西さんは藤田と一緒に、最終日を戦った。
  • スタート前には、レジェンドキッズに優しい笑顔。青木にもらった帽子をサインで一杯にして、子どもたちにとっても思い出深い1日に

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