記事

伊藤誠道は通算14アンダー、6位で通過

伊藤誠道は通算14アンダーで6位として、来年のツアー前半戦(第1回リランキングまで)の出場優先権を獲得した。この日は5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークしたが「つらい68だった。傍から見ればわからないと思うけど、メンタルで…」と言葉を詰まらせた。初日72、2日目73と躓き、2日間終了時点では通算1オーバーの55位だった。そこから68、67、70とアンダーを積み重ねて、這い上がってきた。表情には表さなかったが、この6日間は心理的にタフだったのだろう。プレーを終えた安心感からか、珍しく目に涙を浮かべた。

これで来年のツアーへの道が開けた。この6日間のうち、伊藤は米山剛と3日一緒の組で回っている。小さい頃から米山とは家族ぐるみで親交があり、伊藤がジュニアの頃に米山の息子さんがキャディを務めたこともある。「小さい頃は米山さんがどんなすごいプロか知らなかった。今回も一緒にプレーさせていただいて勉強になった」と尊敬する。

その米山も出場選手の中で最年長(50歳)ながら、24位で同じく来年のツアーへ出場することができる。2人でツアーを転戦し、優勝争いをしたら…と夢は広がる。20歳になった伊藤の更なる飛躍が期待される。

関連記事