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主催者のみなさんの声を糧に、取り組みはまだまだ続く(サンクフル主催者ゴルフ懇親会)

優作と高橋氏は7位入賞
表彰式でふるまわれたフレンチのフルコースは、デザートの「三種フルーツとカメリアヒルズのガトーアラメゾン」の後味も爽やかに、サンクフル主催者ゴルフ懇親会は、2回目の今年も無事、幕を閉じた。もっとも懸念されていた猛暑も、会場のカメリアヒルズカントリークラブは爽やかな風さえ木々の間を抜けて、熱中症を訴える方もなく、その点でも大いに池田を安心させた。

「さて、参加してくださったみなさんは、どうだったかな。満足いただけただろうか。今後の改善点はないだろうか」。そんな選手会長の懸念もこの日あちこちで繰り広げられたエピソードを知れば、少しは晴れるだろうか。

まず日本ユニシス(株)の高橋修・代表取締役上席専務執行役員は今年、新たにこの懇親会で池田が導入した競技方式のポイントターニー制を堪能してくださったようだ。ぺアを組んだ宮里優作は「パーでも点が入ると思えばより前向きになれる」と高橋氏の目の前で勇猛果敢なゴルフを繰り広げて「優作プロには300ヤードドライブを何度も見せて頂いた」と高橋さんも大喜び。「私自身も初めてのゲーム方式で、本当に楽しめた。運営もスムーズで心地よい1日を過ごせましたよ」。ラッキーセブンの7位入賞も手伝って高橋氏には大満足の1日。

今年は大会初参加。昨年のチャレンジトーナメントはランク8位で今季を戦う正岡竜二には、主催者への感謝がいっそう深まる貴重な1日。ペアを組んだのはPGMホールディングスの田中耕太郎・代表取締役社長。スタート前に耳打ちされた。「もし今日優勝したら、11月の本戦に出してあげよう」。今年2年目を迎える「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」での主催者推薦。願ってもないご褒美をちらつかされれば正岡も発奮しないわけがない。
2人合わせてダントツの61P獲得に「まさか、本当に優勝してしまうとは・・・!!」と表彰式の壇上で絶句した田中氏。「ぜひ、本戦でもよろしくおねがいします」と正岡に改めて切実に頭を下げられ苦笑いだ。「あとでもう一度、ゆっくり考えさせてください」。思いも寄らぬ1日となった。

またこんな楽しい出会いも。栗田貫一さんの熱唱で大いに盛り上がった前日26日の前夜祭は、翌日の組合せ抽選会も行われてペアを組むことになったプロ3年目の富村真治と(株)平和の諸見里敏啓・代表取締役副社長が地元沖縄でご近所さん。また朝日放送の松田安啓・常務取締役と、ルーキーの木下稜介もまた奈良の実家が実は車で15分とかからないことが、このほど分かって両ペアともご当地バナシで大盛り上がりだった。「こな偶然もあるんですね」と諸見里氏。「若いプロ2人に今日は本当に楽しませてもらった」と松田氏も声を揃えて下さった。

味にうるさい関西マダムもうならせた。(株)カウカウフードシステムの川村信子・代表取締役会長は人気洋菓子店「マダムシンコ」を全国展開する新進気鋭の女性起業家。表彰パーティでふるまわれたフレンチを大絶賛だ。「どれもこれも美味しかったけど、特にあのスープ!」。“男爵芋のクリームスープ シブレットの香り”は「コンソメのお出汁がこの季節にぴったりで。締めのデザートも最高やった」とマダムの胃袋もわし掴み。「男子プロは、なんぜそんなにマナーが悪いと言われるのん?」と首をかしげて「嘘やわ。礼儀正しくて気持ちのエエ子ばっかりで。ますます応援したくなりました」。ついでにハートもわし掴みだ。

この日は韓国の金度勲とペアを組み、池田と(株)ジャパン・スポーツ・マーケティングの藤原純二・代表取締役会長とのラウンドで、住友ゴム工業(株)の池田育嗣・代表取締役社長も確信したのは「選手会長のお人柄」。昨年は同社主催のダンロップフェニックスが40周年を迎えて「あんな経験は初めてでした」と池田氏が振り返るのは、大会最終日の出来事だ。
早朝から1番ティに座って選手たちを見送っていた。池田氏の前で見事なティショットを披露するなり、池田はわざわざ引き返してきて言ったのだ。あのときの台詞。池田氏は今もそらで言える。
「僕は今日はV争いに絡めそうにないので、池田さんとお会いできるきっとここまで。だからいま、礼を言わせて下さい。いつもありがとうございます。また来年も何卒宜しくお願いします!」。
深々と頭を下げて出ていった選手会長。「スタートでそんなふうにされたプロは今までお目にかかれなかったので。本当に感激しましてね。なんと礼儀正しく行き届いたプロなんだと。そして今日はさらにお近づきになれてますますファンになりました」。

ミズノオープンを主催する(株)ミズノの水野明人・代表取締役社長にも異論はない。「世間では男子プロのマナーがどうとかよく言われますけどそれは違います」。
それもこれもアピール不足が原因では、と水野氏は分析する。「実際に接してみると、男子プロは人格者ばかり。正しく理解される場が少ないのがもったいない」。この日は宮本勝昌とのペアで抱腹絶倒の1日を過ごされたという水野氏。「でも実は、これはまだ大会をやられたことがない企業の方にこそ参加していただくべきではないか?」。水野氏によると世間では、男子プロに近寄りがたい印象を持つ人は意外に多いという。「でも身近に触れ合えば絶対に皆さん好きになって下さるはずですよ。その中から“じゃあうちも”という企業もきっと出てくるはずですよ」と力説された。

選手会長として、池田が一番の目標に掲げる「試合数の増加」。実現にはまだまだ、いっそうの努力と試行錯誤が必要だ。日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘・新会長は今年は立場が一転、もてなされる側でこの懇親会に参加して、プロでありながらこの日はアマチュア枠で出場して、ペアの小田孔明に「倉本さんは全然ポイント稼いでくれん」とボヤかれながらも「勇太を先頭に選手はみなよくやっているし、主催者の方々も喜んでおられることが実感できた」。明るい感想を述べる一方で「こういう会を開いたからこそ今後向けられる視線も厳しくなる反面もある。今日のことで終わらせず常に感謝の気持ちを形で示していくのがますます重要になってくる」。日頃の積み重ねが大切なのは、ゴルフとまったく同じだ。
  • 主催者推薦が実現すれば、正岡には何より嬉しい優勝副賞になるが・・・
  • 互いにご近所同士ということが偶然、発覚した4人。こんなご縁もまた懇親会の醍醐味
  • “マダムシンコ”は若い塩見好輝とのペアでブービー賞にも「パワーをいただいた」と大喜び。また同組の倉本にも「元気をいただきました」
  • ミズノの水野社長(右)は宮本勝昌とのラウンドに、「やっぱりプロは、見るところが違う」と、的確なアドバイスを受けてホールを重ねるごとにみるみる上達して大喜びだった

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