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新年のご挨拶
皆様方には平素より、一般社団法人日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配をいただき、厚く御礼申し上げます。
弊機構は、創設以来今年で17年目のシーズンを迎えます。また、私が会長に就任して4年目となりますが、この間目まぐるしい政治、経済環境の変化とともにゴルフトーナメントのあり方も変化してきているように思います。
特にゴルフトーナメントを映像でファンの皆様にお届けするTV放送も、かつての地上波のみの放送から、BS,CS,インターネットへと多様化し、それに伴い生中継で男子選手の技をご覧いただく機会が増えてまいりました。
また、大会を開催いただく主催者にとっても、コストパフォーマンスという観点から、大会運営コスト等を縮小して行う大会が増えてまいりました。このように時代のニーズにあったゴルフトーナメントを弊機構でも模索していかなければならないと思います。
さて、昨年を振り返りますと、一昨年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で待望の初優勝を挙げた宮里優作選手が、その余韻も冷めやらぬ国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」に見事優勝をして幕を開けました。また、現役シード選手としては最長の19年連続賞金シードを獲得したベテラン手嶋多一選手が、日本タイトル「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」を制したのも記憶に新しいところです。私どもが主催いたします「日本ゴルフツアー選手権森ビルカップShishido Hills」では、QT、チャレンジトーナメントと階段を徐々に昇ってきた竹谷佳孝選手が見事初優勝を果たしました。その後の竹谷選手の活躍はご存じの通りで、最終賞金ランキングも10位に入りました。昨年の初優勝者は竹谷選手を含め5名という結果になりました。
年代別に優勝を見てみますと、20代7名、30代10名、40代7名と若手から中堅、ベテランまでまんべんなく活躍して大会を盛り上げてくれたことがわかります。特に40代では3勝をあげ年間最多勝を成し遂げた藤田寛之選手の自己節制とゴルフに対する姿勢は若手が大いに見習うべき存在というべきでしょう。
さて、後半戦その藤田選手と激しく賞金王を争ったのが30代、プレーヤーとして脂の乗ってきた小田孔明選手です。優勝は「関西オープン」「ブリヂストンオープン」の2勝と藤田選手より少なかったのですが、トップ10に入ること9回、選手の勲章ともいえる平均ストローク70.08で1位と抜群の安定感で最後は藤田選手、近藤共弘選手、岩田寛選手を振り切り、見事賞金王の栄冠を手にしました。シーズン前半から賞金王に対する執着心を公言してはばからなかった小田選手は、昨年12月8日に行われたJGTO年間表彰式では他にも最優秀選手賞、ゴルフ記者賞等4冠を制する結果となりました。
このように、多くの選手達が年間を通じて熱い戦いを繰り広げてくれ、ファンの皆様に夢と感動を与えてくれましたことに敬意を表します。また、選手が活躍する場を与えていただいた、各大会の主催者の皆様をはじめ、協賛各社様、会場をご提供いただいたゴルフコース様、ファンに発信をしていただいたテレビ局や各メディアの皆様、そして会場に足をお運びいただいたファンの皆様に心よりお礼申し上げます。
2015年は、国内競技、海外共同主管競技ともに試合数増加を予定しております。今年で4年目となります弊機構のスローガン「挑戦と貢献」を今年も継続し、選手には常にナンバー1を目指す高い志を持って世界に挑戦をする強い気持ちを醸成してもらうと共に、日本の文化でもある助け合い、思いやりの精神を持って、トーナメントやイベントを通じて全国各地域の活性化や復興支援、ジュニアゴルファー育成に貢献してまいります。
また、我々日本ゴルフツアー機構は、世界6大ツアーで構成される「インターナショナル・フェデレーション」の一員として世界各国との積極的な交流を深めて日本のゴルフ界の地位向上を目指してまいります。「Thailand Open」「Indonesia PGA Championship」に続き今年は新たにマレーシアで「VASCORY CLASSIC」を開催する等、ツアーメンバーの更なる技術の向上、精神の鍛練を図るため、海外ツアーとの共同主管試合も増やしていく方針です。
2016年、20年にはオリンピック競技にゴルフが加わります。そこに向けての宮崎合宿や各種セミナーでの選手の育成、強化をはじめ、アンチ・ドーピング活動の啓蒙、社会人としてのマナー・エチケットの向上に取り組むと共に、様々な社会貢献活動にも積極的に参加し、皆様のご期待に添うよう、選手、役職員の指導を強化してまいります。
最後になりますが、本年も役職員、ツアーメンバー共々、トーナメントの一層の活性化に取り組んでまいりますので、皆様方の温かいご指導、ご支援を頂戴できれば幸いに存じます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 日本ゴルフツアー機構 会長 海老沢 勝二