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ANAオープン 2015
ピンチ上等! 石川遼が攻めて攻めて攻めまくる
「スイングさせていただければ、パーは取りますという気持ちがあった」。距離はピンまで150ヤード。「6番アイアンで、35ヤードほどスライスをかけて打った」。
低いボールで、グリーンを狙った。10メートルに乗せて、パーを拾って大ギャラリーの喝采も淡々と受けとめた。
どんなピンチも、どんなチャンスにも一喜一憂しない大人の遼。12番でも右の林から、平然とパーを拾った。
この日、唯一ボギーの15番も、12メートルのバーディトライを、攻めた結果だ。1.5メートルもオーバーして3パットも「ドライバーからパットまで。どのショットでも、大胆に攻めていきたい」と言い切った。
最終ホールも、ピンチから魅せた。右の木の根元から、これまた低いスライスボールで左手前のラフまで持ってきた。「キャリーで80ヤード出して、50ヤードくらい転がす感じ」とイメージも完璧に「あと1ヤード、曲がってくれたら乗ってくれた」と、悔しがる間もなく、「洋芝はアメリカでやってきて、どう打てばどう転がるか想定しやすい。今日はアプローチもパーフェクト」と最後も完璧な寄せ。80センチのパーパットで締めくくった。
前日17日に24歳の誕生日を迎えたばかり。「正直、輪厚で2日間、ここまで良いスコアで回れるとは思ってなかった。今のところ、24歳の平均スコアはいいかな」と、連日の68にお祝いムードが続いている。
15番の2打目のミスショットを自ら話題に持ち出して、「右のラフからバンカーに入れたのは、大ダフり」。石川のプレーに随行したラウンドリポーターの佐藤信人の「意外ですね」との実況にも聞き耳を立てていて、「佐藤さんがリポートしてくださったので。中継でもダフったことが、バレてしまった」と、可笑しそうに笑う余裕で3日目にして、ホストプロが輪厚で初の最終組に加わった。