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東建ホームメイトカップ 2016
塩見好輝(しおみこうき)は「僕も盛り上げられるような存在に」
各地で合宿を張った。国内なら宮崎や、広島では東北福祉大の先輩の女子プロ、佐伯三貴さんのキャンプに参加させてもらった。男子プロの先輩なら谷原秀人や藤本佳則らと、豪州やニュージーランドでラウンドを重ねた。
昨年は不振を自覚していたショートゲームの練習にも時間を費やした。
春先のコースは、芝があまり生えそろっていないというのもあり、「去年はボールがフェースに乗っていかないことがあったけど、乗せる練習をずっとやってきたから」と、この日も上がりの4ホールはずっと寄せワンでしのぐことが出来た。
同じ組のアマチュアの亀代順哉さんもスコアを伸ばしており、「飛ぶし、アイアンも凄く良い球打つし、負けられへんなと思ってやっていた」と、最後はプロの威厳で1打リードで上がってきた。
選手同士で、「格好いいと思うプロ」「これから人気が出る選手」という話題になったときに、必ず名前があがるのが塩見。
「自分が格好いいという自覚? そんなのない。あったら変なプロじゃないですか」との謙遜は、ここでもまた思わず大阪府出身の関西弁のイントネーションではんなりと、「でも、僕も盛り上げられるような存在になれたら」という気持ちはある。
後輩の松山英樹とは、今もときどき連絡を取り合う仲。年下だけど、松山が米ツアーの「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」を制した際には「歴史に残るようなプロになってください」。しかし今年のマスターズでの活躍を見る限り「もう、歴史に残ってますね」。
尊敬する海の向こうの後輩にも、開幕から吉報を届けたい。