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PRGR CUP FINAL 2008
日本オープン5位の上井邦浩がロケットスタート!
今シーズンの上井は昨年のクォリファイングトーナメント(QT)でサード落ちとなったため、ツアートーナメントやチャレンジトーナメントの出場資格を保持していない。ツアートーナメントでは主催者推薦等で出場した6試合すべてにおいて予選通過を果たしており、三菱ダイヤモンドカップの9位タイをはじめコカ・コーラ東海クラシックでも4位タイ、さらには先週の日本オープンでは片山晋呉、石川遼との優勝争いを演じ単独5位に入る大健闘を見せた。「先週の調子は続いていますね。そんなに悪くないですよ。」と現在最も波に乗る選手として自信に充ち溢れている表情。
早々と来シーズンの賞金ランキングで初シードをほぼ確定させた上井は「今週の大会はゆとりを持って戦えますね。でも、一度もチャレンジで勝った事もないので勝ちたいですね。気は抜かずにプレーしていきたいですね。」と今大会でチャレンジトーナメント初優勝を狙う。
今シーズンの上井はツアー1、2位を争う急成長株だ。しかし、昨年度の上井はサードQT落ちとなるほど低迷していた。今シーズンのチャレンジの出場優先順位を持っていなかったため、推薦と数少ない出場資格のチャンスをいかすことしかなかった。昨年度のPAR72チャレンジカップで9位タイに入った資格で今季の開幕戦であるPRGR CUPに出場し予選を通過して44位タイに入った。翌大会に出場できる15位以内には入れなかったが、第2戦の有田東急JGTOチャレンジⅠは、昨年度単独2位に入った権利で出場権を獲得していた。そしてその資格で出場し見事2位タイに入った。第3戦の望月東急JGTOチャレンジⅡは前の試合で15位以内の資格で出場権を獲得し見事予選通過。開幕戦からすべて予選通過を果たしてきた上井はこの時点で賞金ランキング30位以内に入り、第4戦以降の試合に出場できる権利を獲得した。
チャレンジでも少ないチャンスをものにして、ツアーでも数少ない主催者推薦のチャンスをいかしていった。今シーズンの成長ぶりを本人は「特に意識はしていないんですけどね。練習量はシーズンオフの間今まで以上にやりました。」と本腰を入れてトレーニングやラウンドをこなした。結婚して来年1月には第一子を授かる上井。「このまま終わってしまうのかな・・・。とりあえず今年一生懸命やって、来年もやってだめだったらやめよっかなって思っていました。」と心に決めていた心境を語った。
一人の生活から家族を持ち、守るものができた事により自分を追い込みゴルフに対して本格的に取り組むようになった上井。「今まで色々な方たちに助けて頂いたおかげでやっとここまでこれたので、これからはその方たちへの恩返をしたいですね。支えて頂いた方、応援して頂いた方に応えられるというのが一番うれしいですね。」とここまで成長させて頂いた方への感謝の気持ちは決して忘れない。「まずは、ここでチャレンジ初優勝をあげて、そして来年はツアーで1勝を挙げられたらいいですね。」と益々飛躍する上井のこれからの戦いぶりが注目される。