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師匠に良い報告がしたい 安本大祐

安本大祐
この日、ベストスコアタイの6アンダー66(キングコース)をマークした安本大祐は、通算11アンダーとして11位タイに浮上した。

1番の第2打で残り216ヤードをアゲンストの風と寒さを計算して5番ウッドで打ち、2オンに成功、6〜7メートルのイーグルパットを見事に沈め、好スタートを切った。「すごくいいリズムでプレーできた。ほかの選手のことは考えず、自分のことだけに集中できた」と、この日は1イーグル、5バーディ、1ボギーという内容だった。

前日は強風と雨の中、パーセーブが出来た。そして、この日は風もなく「回りやすかった」という。「毎日1アンダーが目標なので、少しでも伸ばしたいという気持ちはあるけれども、凡ミスをしないように、長丁場なので最低1アンダーで回るという気持ち」を忘れなかった。

安本は昨年QTを初めて受けたが、惜しくも1打足りず予選落ち。今年は見事にそのリベンジを果たした形だ。それには今年後半から自信が出てきたことが大きい。今年8月に行われた札幌オープンで優勝した近藤共弘に1打足りず、3位に甘んじた。最終ホールでバーディパットが惜しくもふちで止まってしまったが、入っていれば近藤、宮里聖志とのプレーオフに加わることが出来ていたのだ。しかし、ツアーで活躍をしている選手たちと優勝争いが出来たことで「自信になった。良い経験ができた」と自分のゴルフに手ごたえを感じた。「プロ入りしてからやり続けていたことが」実ったことで、今まで取り組んできたことに間違いがなかったと信じることが出来たのだろう。

北海道出身だが、今は千葉に住み、篠崎紀夫に師事している。「身近に良い勉強できる選手がいて刺激になる。来年は一緒にツアーでプレーできたらいい」と来年のツアーへの思いを語った。あと2日間、「師匠に良い報告をしたい」と踏ん張りどころだ。

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