記事

Indonesia PGA Championship 2013

矢野東は大混戦の最終日に「明日は爆発したもん勝ち」

予選ラウンドで、適用されたプリファードライは「好きじゃない」。フェアウェイに限り、ボールを拾い上げても良いとされる特別規則はもちろん「プロとして、最大限に利用させてもらう」としながらも、ゴルフの醍醐味は味わえない。

この2日間は、バーディ戦になっても当然だった。
「だって、フェアウェイなら全部動かせるんだから。プロならなかなかボギーは打たないでしょう」。
しかし、矢野にはつまらない。
「良いライから打っても、面白くもなんともない」。
気持ちにも、張りがない。
前回のタイでは、2日目に2位タイにつけた選手もこの2日間は妙におとなしかったのは、そのせいかもしれない。

ルールの適用が終わった3日目は、大混戦となったこの日に、首位と2打差の8位タイ浮上も、そのせいかもしれない。
やっぱりゴルフは、あるがままが一番だ。
「プリファードライに文句を言うプロなんて、俺だけかもしれないけれど」と笑った。
「フェアウェイのディボットだって、効いてきますし、ライが悪いなら、クラブを上から入れるとか。そういうのを考えながら、プレーするのが楽しい」と、喜々として回ってきた。

タイでは、あまりのバーディ合戦に、「伸ばさなければと焦ってしまった」と、3日目にはV争いから脱落した。
「スイングのミスも目立ってた」。
いったん日本に帰って出直してきた。
コーチの内藤雄士さんと話し合い、修正してきた。
「今回は、離されずに済んだ」と、楽しみな位置で、最終日を迎える。
「明日は爆発したもん勝ち」と、団子状態から虎視眈々と、頂点をにらむ。



関連記事