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ANAオープンゴルフトーナメント 2017

時松隆光は8試合振りの予選通過で「勇太さんとご一緒させてもらえる」

8試合ぶりの予選通過で、いきなりV争いに割り込んでも、ゲンちゃんは相変わらず謙虚だった。
65を出して、首位タイで並んでも、「前半はまぐれみたいのが続いた。たまたま入ってくれた」と5番のイーグルは、チップイン。
グリーン左に外した30ヤードの3打目を直接入れて、ギャラリーの歓声を浴びても、「喜んで頂けるのは、嬉しいですけど僕の技術では、難しいアプローチがたまたま・・・」と、浮かれない。

8番では10メートル以上もあるような長いバーディパットを沈め、9番もまた8メートルを入れても「このへんもたまたまでした」と恐縮しきりで、折り返したバックナインでようやく「少し、プロらしいゴルフが出来たかな?」。

12番では絶妙の寄せワンバーディ。14番では、3メートルのチャンスを逃さず、17番のパー5もまたしっかりとバーディを奪っていよいよ首位を捕らえた。

今季序盤は「結果ばかりを見すぎた」と、本来のゴルフを見失い、苦しんだ。
「体が止まって、左に飛んでいく」と、この日も6番で「春先の悪い癖が出た」と林に打ち込んだが、ボギーはそのひとつにとどめることが出来た。
「そこ以外は、思い通りの球が打てた。曲がっても範囲内でおさまった。やってきたことは、間違いじゃなかったかもしれないと思える」。

つい先週は日本オープンの予選会に挑戦して2日連続で60台を出して、2位通過で得た自信を着実に確信に変えていく。

最終日は、自身2度目の最終組に挑む。
「明日は、勇太さんとご一緒させてもらえる。賞金王は、1年を通して一番強い人。その方たちと回って今の自分はどうか。何が足りないか。しっかりと把握したい」と、冷静だ。

篠塚武久コーチの教えで、ゴルフを覚えた頃からベースボール型で握るだけに、野球も大好き。
時松の地元、福岡のソフトバンクホークスは、ちょうどこの日、16日の西武戦で勝つか引き分けで優勝が決まるだけに「嬉しいですね。安くなりますし」と初Vを飾った昨季は、ツアー外競技のネスレマッチプレー選手権でV賞金1億円を手にしても、優勝セールを期待するあたりも相変わらず庶民派のゲンちゃん。
「明日は、勇太さんにも引けを取らないプレーが出来れば間違いなく今のゴルフでやっていける」と、完全復調のV2で、ひいき球団のお祝いムードに続け!

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