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関西オープンゴルフ選手権競技 2017

今平周吾が5打差の首位に

初優勝に王手をかけた。最終日を前に今平が、5打差をつけた。グリーンが硬く、ラフに入れたら即ボギーといってもいい難条件で、「まだ僕は、4つしか打っていない」。

安定したショット。好調のパッティング。
11番では奥から下りの3メートルをしのいだ。
9番ではひやりとしたティショット。「めっちゃ右に行ったと思った」と、話題の女子大生キャディとトコトコと、右の林の奥へ歩いていって、ギャラリーに呼び止められた。

どこかに当たって出てきたのか。右のバンカーの中にあって「ラッキーだった」。
手前のヘリの近くにあった2打目は、ピン先もほとんど見えない110ヤード先の砲台グリーンめがけて「キャッチ出来ればいい、と」。
どよめきが起きた。
奥1メートルに寄っていた。
思いがけないバーディに救われた。

「今日は予選2日間より少し、緊張感のある中でプレーした」。普段より、気持ちよく振れない場面もあったそうだが、3日目の大量リードには何の影響もしなかった。

いつも、静かで控えめでも上達のためなら、遠慮はしない。「最近、お願いして一緒に練習してもらう」と、快く受けてくれる谷口徹には感謝している。

「たまに辛口ですけど、普段は優しい人。何勝もしているし、尊敬している。少し開いて、高さで止めるアプローチとか、場面場面の打ち方とか教えてくれるのがありがたい。」。
今週の難条件でこそ生きている教えだ。

いよいよ決戦前夜は、たまたま前から約束してあった。京の都はやっぱり和食。谷口との晩餐が楽しみだ。
「明日は、緊張すると思うが緊張に勝てるように。優勝争いの、緊張をどうやって抑えているのか。谷口さんにも聞けたらいいな」。
大事な今晩ばかりは、谷口の“独演会”をただ笑顔でうんうんと、聞くばかりではいられない。

谷口は「前祝いで奢って」と言っているが、この日はとりあえず、いつものようにご馳走してもらうつもりだ。「勝てたら僕が奢ります」。
目一杯の恩返しを用意しておく。

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