記事
カシオワールドオープン 2014
今年のシード権争いは“圏外”にベテランの名前が目立ち・・・
現在賞金ランク122位は、合い言葉のように、ことある事に、「せめていい感じで、白山(はくさん)ヴィレッジに行ければ」と繰り返している横尾。
正式名は「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース(三重県)」は、来週のファイナルQTの会場であり、もはや今週の事実上の最終戦で、“第二シード”の上位75人に潜り込もうという気持ちさえも持てないだけに、初日の3アンダーにもつい言ってしまう。
「たまたまですよ、たまたま!」。
今年はアイアンのイップスにかかってからは、「ピッチングウェッジでもどっか行っちゃうから。さすがにあれはつらい」。
それでも、こうしてスコアをまとめて来られるのは「アプローチとパットが上手いから!」と得意分野くらい、自画自賛をしなければやってられない。
あまりにもショットがひどくて「あまりにも遠くに乗るから」。パットの距離感はますます磨かれていくばかりで「20メートルくらいのなんて、今じゃお茶の子さいさいよ。そこから2パットで行くのなんか、慣れているから」。
小技でしぶとく、粘ってはいるが、昨年まで16回のシードを守ってきたプロ19年目のベテランは「今のゴルフで通用する、しないは、こんなけ長くやってると、自分が一番よく分かっているから」。
冷静に、状況を判断できるのも、42歳の強みである。
「心の余裕だけはね、なくしちゃいけないと思っているからさ。今週は、何でも聞いてよ。全部話すから」。
この時期は悲壮感を漂わす選手も多い中で、達観しきりのベテランだ。