記事
Shinhan Donghae Open 2019
今度こそ初Vを捧げる! ジンバブエのビンセントが2打差の首位で最終日へ
ジンバブエ出身の27歳、スコット・ビンセントが日本とアジア、そして韓国の3ツアー共同開催が実現した歴史的初年度に、自身の初勝利に王手をかけた。
この日は2番で最初にボギーが来て不穏な序章も「今日はパットが良かった。ショットでも近くにつけることができていたので、今日は手堅い1日となりました」と5バーディ、2ボギーの68。
2位と2打差の通算11アンダーとして、2日目から2日連続の首位を守った。
当地にも台風17号が近づくが「天気に関係なく、明日もプレーする準備は出来ています」と、気合も十分。
ジンバブエの首都ハラレ出身。父親の影響でゴルフを始め、米国のバージニア工科大学を出ている。勉学と共に、ゴルフ部でも活躍して10年と12年には「世界アマ」に国代表で出場。14年にはビル・ハースやリッキー・ファウラーらが歴代覇者に名を連ねる米国の大会「The Players Amateur」で優勝を飾り、その資格で翌年の「RBCヘリテージ」で米ツアー初挑戦。4日間を戦うなど、アマ時代から恵まれた環境で経験を積んだ。
15年のプロ転向後はアフリカやカナダ、アジアを転々と、優勝には届いていないが2位が5度。
特に今大会は昨年2位。一昨年は3位。さらに3年前も2位と、相性は抜群だ。
初の”トライサンクション”が実現した今年はアジア枠からの出場だが、今季は日本ツアーでも2度のトップ10など顕著な成績を残しており、悲願の初優勝まで本当にもうあと一歩。
今週は、残念ながら帰国中だそうだが日本ツアーでは、よく夫人のケルシーさんと仲良くタッグを組み、「彼女はキャディとしてはもちろん、妻としても最高の相棒なんだよ」。
普段の献身に報いたい気持ちは、今平にも負けない。