たとえ昨季のファイナルQTで失敗しても「今年は大きなチャンス」ととらえている。
今季の北川祐生（きたがわゆうき）の出場優先順位は131番目。

主戦場となる旧名称チャレンジトーナメントは今年から、特別スポンサーに「Abema TV」がついた。
どの大会も3日間競技となり、インターネットTVの生中継も始まる。

「大きな注目が集まる中で、ゴルフをやらせていただけることは、凄く光栄。僕もプレーで盛り上げることが出来たら」と、感謝の気持ちがやる気をいっそう引き立てる。
オフの間も、準備に余念がなかった。所属コースの取手国際ゴルフ俱楽部（茨城県）でトレーニングに励むかたわら今年はスイング改造にも着手した。
ドローからフェードボールへの変更は、ベテランの手を借りた。
昨季、試合で幾度か回る機会に恵まれた星野英正は、契約メーカーの先輩でもありそのたびにじっくり話し込むうちに、今年から指導を受けることに決まった。

「星野さんはツアーで3勝している方。シビれた際の体の使い方は、日頃から練習しておかないと、と」。
実戦に即した中身の濃いレッスンは、ほんとうに為になることばかりだ。

「去年のQTは良くなかった（予選落ち）けど、おかげでスイングや、考え方を変えることが出来た。ステップアップになった。そういう年に、チャレンジにAbemaさんがついてくださって、試合に出させていただける。自分にも大きなチャンスを頂けたと思っている」と、燃えている。

来季より、チャレンジトーナメント改め「Abema TVツアー」の賞金ランキングによるレギュラーツアーの出場資格が引き上げられることも追い風だ。
「Abemaで勝って、レギュラーの出場権を取って、さらに上位に行けたら」。
ジャパンゴルフフェアのJGTOブースで、同い年の塩見好輝（しおみこうき、写真右）とそんな話で盛り上がっていた北川だ。

• 北川 祐生
• 星野 英正
• 塩見 好輝