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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

賞金2位はやっぱり最後まで、諦めない男

7月の2週連続Vで、中盤こそ谷原秀人が優位に運んでいた賞金レースも、終盤に近づくにつれて、もつれにもつれた。特に10月に入ってから先週までの9試合では、池田が優勝2回、2位4回。
谷原が、11月の「平和PGM選手権」で大バトルの末に一矢報いても、池田がフェニックスでまた2位に入って逆転されて、とうとう3076万6429円をつけられこのシーズン最終戦を迎えた。

逆転の賞金王にも、マスターズの出場権がある年内の世界ランク50位にも谷原には、とにかく勝つしかもう手がなくなった。崖っぷちに追い込まれた今年最後の一戦も、諦めない男の執念は続いた。

初日に65のベストスコアを出して首位で飛び出すと、6打差からの大逆転Vをにらんだ最終日にもまた、ベストスコアの64を記録。
「今日は8アンダーを狙っていたけど、残念ながら届かなかった」。7バーディ(1ボギー)の猛追も、優勝には2打足りなかった。
谷原にとっても初の戴冠も、年内のマスターズの招待状にも手が届かなかったが「トップ10には入れたし、良い1年だった。勇太がナイスプレーでしょ」。

最終日は全員出席の表彰式で、笑顔で賞金王を出迎えた。
先に座っていた席から真っ先に立ち上がり、清々しい笑顔で「おめでとう」と歩みより、池田の右手を握り「また来年も、こういう位置で戦えるように頑張りたい」。

賞金1位は逃したが、賞金2位の資格でそのほかの海外メジャーの切符が得られる見通しだ。
7月の全英オープンの出場権も決まった。初春から、気持ち新たに2007年以来2度目のマスターズの出場権も狙っていく。
「春先から積極的に頑張っていきたいと思います」。
2017年も、諦めない38歳の戦いは続く。

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