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SMBCシンガポールオープン 2018
マスターズを狙う小平智は
先週の米ソニーオープンは、なんと最下位で予選落ちをしてしまった。落胆のハワイから、中国・北京を経由して、シンガポールには16日火曜日の夕方に着いた。
長旅の時差ボケも、日頃の鍛錬の自負もあり「体力はまったく心配ない。心配なのは、キャディさんのほう。暑さで倒れそうになっているから」と大会2日目は、サスペンデッドになった前日初日の残り3ホールを合わせた長丁場に、最後の“21ホール目”も、むしろベテランキャディの大溝雅教さんの体を気遣った。
2日がかりの第1ラウンドでは、ボギーなしの5アンダーをマーク。ガルシアらと首位に並ぶなり、またすぐにコースに出ていった続く第2ラウンドはしかし、72と振るわずひとつスコアを落として戻ってきた。
今週は開幕前から、武器になるはずのドライバーショットに不安を抱えており、昨年の今大会ではほぼ1Wを握ったティショットも、今年はそれも半数以下に抑えてスプーンを中心の戦略にきゅうきょ変更したが「モヤモヤしている」。
この日は4ホールで、ドライバーを使用したうち「2ホールで曲がった」と不満げに「置きに行っている。おっかなびっくり振っている」と、後半から強く吹き始めたという風に加えて、本来の持ち味が発揮できないストレスにも苦しんだ。
昨12月の中旬には一度、49位を記録した世界ランキングもいよいよ最終発表時には、結局50位内から弾かれ年内中に、マスターズからの招待状を受け取ることができなかった。
新年早々からまたがむしゃらに、切符の確保に奔走する中でガルシアや、ウェストヘーゼンら世界ランカーらも集う日亜共同主管の今大会が、ポイントを稼ぐ好機であることは言うまでもない。
「とにかく上を目指すだけ。それがモチベーションうんぬんよりも、とにかく1打でも少なく上がる。とにかく頑張るだけ」。自分に言い聞かせるように何度も言った。