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待ちに待ったツアー復帰! 矢野東が戻ってくる
共に参加したトークショーではなぜか、そのコスチュームがコーチの内藤さんのほうがプロっぽいのはそれもひとつのファンサービス。
きってのファッションリーダーにはあえて、普段着で来てもらい、おしゃれさんのプライベート感を味わっていただこうという狙いだそうで、なるほど、納得。
すっかり肩の力が抜けたスタイルで、語り始めたのは昨季、無念の戦線離脱について。
爆弾を抱えていた右ひじに、いよいよ堪えきれないほどの激痛が走ったのは昨年5月。6月には、内視鏡のメスを入れ、3ヶ月の完全療養。
「ゴルフをやらなければやらないほど回復は早い」という医師のアドバイスを頼りにじっと耐えた。
その秋の復帰を目指してリハビリを続けたが、なかなか痛みは去らずに、結局ほぼ丸1年を棒に振った。
「ゴルフを休んでみて痛感したのは、プロゴルファーが、ゴルフをしないと、本当に暇だということ。ゴルフをやっちゃダメと言われれば、やることは何もない。ゲームにハマったくらい」と、その日々を振り返ったが、クラブが握れない期間ももはや、趣味とも言い切るトレーニングを欠かすことはなかった。
内藤コーチも「東はケガしても走ったり、体は仕上がっていた」と証言したとおりに、痛みが完全にひいて、本格的なラウンドが始まっても、何の遜色も見られなかった。
「あとは、試合のブランクがどう出るか。そこは始まってみないと分からない」と、手探りは続いていても、いよいよ来月の国内開幕戦でのツアー復帰に向けて仕上げの時期に入った。
「もうワンステップ良くなれば」と次週から2週間は都内のゴルフ場にこもって、最終調整を重ねる予定という。
「ケガをしたことで、大きく見直せた部分もある。あとはそれがシンクロするのを待つだけ。ケガの功名で、結果オーライになれば一番いい」。
40歳を迎える春は、4月14日に待望の第一子も誕生する予定で、気合いが入る。
「試合に出るからには当然、優勝を目指してやる」。
復帰を待ちわびる大勢のファンの声援を糧に、再び輝きを取り戻す。