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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2016

今年もここで一発逆転!? 冨山聡が今季ベストの2位タイ発進

ここ数年は、2年周期で好・不調の波が来ているようだ。今年は、また“土壇場の男”として、脚光を浴びそうな冨山。
「もう頭を切り替えて、QTに行こうと思っている」と、来季の出場優先順位を決める12月の予選会のことを、口にしたのはやはり、2年前のこの大会だったが、今年もまた崖っぷち。

現在、賞金ランク97位とあえぐ今季は序盤から、ドライバーショットに悩みに悩み、やっと先月見つけたのは、周りのプロも一瞬、目を剥く不振脱却の秘策だった。

アドレスからクラブを上げて、トップに達したところで1、2拍タメを作る。そこでいったん脱力して間を取ってから、ようやくクラブを振り下ろす。
試行錯誤を繰り返した中でも、「この打ち方が一番、ショットが安定した」という。それどころか、飛距離も10ヤードくらい伸びたといい、一石二鳥に喜んだ。

初めて試合で試したのは先月のブリヂストンオープンだった。山下和宏と、練習ラウンドで一緒に回った時に、「ずっこけそうになった」と、言われた。
「それでよく打てるね」と関心した山下は、「でもそれで自分で良いなら続けるべきだ」と言われて自信がついた。
ほかにも谷口徹に、「その打ち方で、なんで飛ぶんだ」と言われてますますその気に。

さらに今週は相性の良い大会で、初日の今季自己ベストの2位タイに、完全復調をますます予感させた。

シード権争いの選手たちには“最終戦”にあたるカシオワールドオープンの最終日最終ホールのバーディで、一発大逆転の初シード入りを果たしたのは、2011年。

やはり賞金ランク79位と“圏外”から同大会を迎えながらも単独2位に入って、同36位でシーズンを終えた2014年に、その大きなきっかけを掴んだトーナメントこそ、当時は2日目に3位タイにつけたこの「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」だった。
今年もまた、この舞台を皮切りに奇跡を演じられるか。

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